子どもにもおじさんにも見える
『あな番』にはもうひとり、異彩を放つバイプレーヤーがいる。第2シーズンから参加したマンションの新管理人役を演じる前原滉だ。前出の田幸さんはこう語る。
「彼の当たり役といえば'18年放送の朝ドラ『まんぷく』の“塩軍団”小松原くん役でしょう。血の気の多い軍団の中で、もめごとが嫌いでいつも仲裁している“平和キャラ”で一気に注目を集めました」
前原は、実は'18年8月からの1年間の映画・ドラマ出演数ランキングで上位に食い込むほどの売れっ子だという。
「『あな番』の新管理人役でも着ていますが、作業着とかランニングとかがよく似合うんですよ(笑)。26歳でこの雰囲気を出せる人って、ほかにはいないのではないでしょうか」(田幸さん、以下同)
子どもにもオジサンにも見えるビジュアルは、前原が持つ唯一無二の個性。
「友人のひとりにいそうな親しみやすさもあるんです。私は『サザエさん』に出てくる中島くんみたいなキャラクターだと思っています。素朴で、人のよさが顔からにじみ出ていますよね」
7月上旬、前原がふらっと姿を現した場所があった。
「テレビ朝日系のドラマ『やすらぎの刻』のスタッフやキャストが集まって開いた野球大会です。役者仲間が参加していたようで、前原さんは見学に来ていましたよ」(ドラマ制作スタッフ)
そのときにはすでに『あな番』の第2シーズンが始まっていたため、
「“新管理人だ!”と騒がれていましたね。ドラマ関係者は『あな番』の今後に注目しているので、彼を見た途端、“真犯人は誰⁉”という話題で持ち切りになったんです。前原さんを問いただすと、“僕も本当に知らないんですよ。犯人役の人には知らされているのかなぁ”と、あの気さくな笑顔で答えていました」(同・ドラマ制作スタッフ)
こんな愛されキャラ2人が真犯人である可能性もなくはない。
『あな番』から目が離せない!