すでに日本に!
沖縄県の「ミニカジノ」に行ってみると……

 実はすでに日本にも「カジノ」がある。沖縄県うるま市の「TAIYO GOLF CLUB」。米軍人のための娯楽施設で、ゴルフ場内の建物の一角にスロットマシーンが53台設置されている。内容、規模的にはミニカジノというところだろう。

 施設は米軍基地内にあり、厳密に言うと「アメリカ」だが特例で日本人の利用も可能。パスポートも必要なければ入国審査もなく誰でも入れる。

「近くに住む人はわりと知っていると思いますよ。観光客で来る人もいます」(近隣住民)

 同県内の話題などを紹介する情報ポータルサイト『DEE okinawa』のライター、manabuさんは以前、このカジノを取材した。

「私が取材したときは平日の昼間にもかかわらず席は半分以上、埋まっていました」

 利用客のほとんどが地元の高齢者で、女性もいた。アメリカ人はほんの数人だったそう。

「暇つぶしに来ている、という感じでしたがみんな楽しそうに遊んでいましたよ。悲壮感はなく、パチンコに近い感覚でした」

 利用客の多くは常連で、中には米軍基地内に土地を持っている人もいたという。

「高齢で時間もお金もあり、仲間もいる。ハマったらぬけられないかもしれません」

 料金はすべてドル。一攫千金を目指したmanabuさんだったが、約30分で24ドル(約2500円)がなくなったという。

 従業員は外国人だけでなく、地元の人や日本語の話せるスタッフも雇用されている。

 IRに比べると規模も小さく、気軽に遊べる地元密着の沖縄のカジノ。賛否を問うなんらかのヒントとなるかもしれない。