昨年末で芸能界を引退した滝沢秀明がジャニーズJr.の“改革”に着手して9か月、その効果が見え始めている。

「滝沢さんは今年初めに『ジャニーズアイランド』の社長に就任し、Jr.のプロデュースを手がけています。'20年にはアクロバティックなパフォーマンスが魅力のSnоw Man(スノーマン)と“ポストKAT-TUN”と期待されるワイルド路線のSixTONES(ストーンズ)のデビューが決まっています。ほかのJr.もドラマやバラエティー番組への出演が増えていますよ」(スポーツ紙記者)

 順調に成果をあげる裏では、不祥事が発覚してしまった。

HiHi Jets(ハイハイジェッツ)の橋本涼さんと作間龍斗さんが女性と一緒に寝ている写真がネット上に流出。2人は年内の活動休止が決まりました」(同・スポーツ紙記者)

仲間内ではしゃぐだけ

 実は、以前から彼らの素行を不安視する声は出ていた。

'18年6月からレギュラー出演している、テレビ朝日系のバラエティー番組『裸の少年』でのマナーがよくないそうなんです。若手のアシスタントディレクターやヘアメイクの人に挨拶をしなかったり、楽屋や待機部屋にゴミを散らかしっぱなしにしたりするメンバーがいるといいます。マナーの悪さに加えて、今回、不祥事が発覚したことで、関係者の間では“もう一緒に仕事をしたくない”という声も出ているそうですよ」(テレビ朝日関係者)

 ただ、彼らは外部の人間と仕事をすることにまだ慣れていないという事情もある。

「舞台『DREAM BOYS』や'17年の『テレビ朝日・六本木ヒルズ 夏祭りSUMMER STATION』など、これまでジャニーズが手がけるイベントでしか仕事をしてこなかったので、どこか“内輪ノリ”が抜けないんです。これからは社会人としての自覚を持った行動を心がけてほしいですね」(同・テレビ朝日関係者)

 基本的なマナーが身についていない背景には、ジャニーズ事務所の社長だったジャニー喜多川さんが亡くなったことが関係しているのかもしれない。

彼は礼儀やマナーに厳しい人でした。若手のタレントがアルバイトのスタッフに横柄な態度をとったときには、“この人たちのおかげでジャニーズが成り立っているんだよ!”と、ものすごい剣幕で怒ったそうです。最近はそんなふうにはっきりと注意する人が少なくなっているんですよね」(芸能プロ関係者)

 Jr.の中には、バラエティー番組に出演するメンバーも増えてきたが、番組内での振る舞いに対しては、こんな厳しい声も。

“爪痕を残そう”という意欲が感じられないんです。番組のMCやジャニーズの先輩がなんとかしてくれるのを待っているように見えるんですよ。Jr.はYоuTubeの『ジャニーズJr.チャンネル』に出演していますが、こちらは仲間内ではしゃぐだけでも成り立ちます。ただ、臨機応変にリアクションすることが求められる地上波のバラエティーにはまだ対応できないのでしょう」(テレビ局関係者)

 9月5日に放送された嵐の櫻井翔と有吉弘行がMCを務めるバラエティー番組『櫻井・有吉THE夜会』(TBS系)には、SixTONESが出演した。そこでも、課題が浮き彫りになった。

櫻井さんの私服がダサいと言って、大先輩をいじることで笑いを取る形になりました。ただ終始、櫻井さんが自虐的になって盛り上げている印象で、彼がずっと主導権を握っていました。そんなふうに先輩のフォローを頼りにしてばかりでは成長できませんよ」(同・テレビ局関係者)

 Jr.のメディア露出が増えた一方で、壁に突き当たってしまったグループも。

「Sexy Zоneの活躍に陰りが見えているんです。昨年5月に後輩であるKing&Princeがデビューすると、彼らがドラマや映画、バラエティー番組で活躍するように。その影響をもろに受けてしまいました」(ワイドショー関係者)