即位関連の儀式で最重要な行事『即位礼正殿の儀』を、無事に終えられた皇室ご一家。全世界が注目した当日の舞台裏を取材してみると、週刊女性が独自につかんだ秘話が次々と―。

 10月22日、海外からも多くの賓客が来日し、天皇・皇后両陛下が国内外に即位を宣言される『即位礼正殿の儀』が皇居・宮殿の『松の間』で厳粛に執り行われた。

当日は早朝から雨が降りしきっていたのですが、儀式が始まる直前にその雨がやんで日が差しこみ、参列者からは感嘆の声が上がりました

 約2000人の参列者がいましたが、静寂に包まれた中で皇室の方々が歩く衣擦れの音だけが場内に響き渡るなど、荘厳な雰囲気が印象的でしたね」(皇室担当記者)

儀式直前に陛下へ示された美智子さまの“アドバイス”

 この日に予定されていた両陛下のパレード『祝賀御列の儀』は、台風19号の被害を受けて、11月10日に延期が決定。しかし、この決定について、さまざまな問題があり、決断の裏側には紆余曲折があったそう。

「以前から、パレードのために他県から多くの警備部隊を派遣するなど、予算も準備もかけていて、かつ災害対応に追われている官邸も延期の対応をする余裕はなく、当初は決行する方向でした

 両陛下としても“今すぐにでも被災地へお見舞いに行きたい”という意思がおありだったそうですが、延期すると周囲に迷惑をかけるという思いもあり、かなり悩まれていたようです」(宮内庁関係者)

10月23日、「即位の礼」に参列した18か国の王族らとのお茶会には上皇ご夫妻もご参加
10月23日、「即位の礼」に参列した18か国の王族らとのお茶会には上皇ご夫妻もご参加

 難しい判断を迫られる中、雅子さまの“先輩”でいらっしゃる美智子さまからこんな“進言”があったという。

「延期発表前の10月15日前後、美智子さまが天皇陛下に直接、お話しする場を設けられたそうです。

 台風被害に心を痛められて、ご自分のお誕生日に予定されていた祝賀行事をすべて中止した上皇后さまですから、きっと“国民を第一に考えた判断を”といったアドバイスをされたのでしょう」(同・宮内庁関係者)

 美智子さまは、“国民とともに”ある皇室を今も支えられているのだ。