言葉だけでできることをしよう
──本書では、10個の「レギュラーオリジナル認知症予防体操」が紹介されています。この体操はどのようにして考案されたのでしょうか。
松本「レクリエーション介護士の勉強をしているときに、定番の『認知症予防体操』を教わったんです」
西川「芸として見せられるよう、その定番の体操にお笑いのエッセンスを入れたものもありますし」
松本「もちろん、一から考えたオリジナルの体操もあります」
西川「実際に介護施設などの現場でやってみて、あんまり盛り上がらなかったものは却下してますから」
松本「介護施設や介護フェアで盛り上がったものだけを厳選して紹介しています」
西川「実際、介護フェアで僕らの体操を見たご家族が、家でゲーム感覚で楽しんだりもしているみたいで」
松本「そうすると、ご家族で介護レクリエーションをしていることになるんですよね」
西川「だから、お子さんが見ても楽しい体操になるように心がけてます」
松本「僕らは漫才師さんに憧れてお笑いをはじめた人間なので、道具を使わずになるべく言葉だけでできることをしようって決めてるんです」
西川「まぁでも、1年後にめっちゃ道具を使ってたらすみません(笑)」
松本「そういう面も含めて、レギュラーの魅力やと思ってください(笑)」
《ライターは見た!著者の素顔》
レギュラーさんの今後の目標は、ズバリ“全国ツアー”なのだそう。「例えば同期の千鳥やったら、“千鳥全国ツアー”って日程と会場が書かれたポスターがバーンと貼ってあったりして、カッコいいですよね。僕らも全国を回りたいなぁって」(松本さん)。
「劇場とかホールじゃなくて、介護施設を回るツアーをやって、全国のおじいちゃん、おばあちゃんに会いたいなぁ」(西川さん)。「打倒・千鳥です(笑)」(松本さん)
(取材・文/熊谷あづさ)
●PROFILE● レギュラー、西川晃啓(にしかわ・あきひろ)、松本康太(まつもと・こうた)。1998年4月、コンビ結成。2004年「あるある探検隊」でブレイク。2014年に介護職員初任者研修、レクリエーション介護士2級の資格を取得。漫才師としてはもちろん、“介護芸人”としても活躍中。