生産性向上にも役立つコーヒー
いざ、カフェ内に入るともちろん暗く、穏やかなヒーリングミュージックが流れている。ハンディータイプの薄明かりの照明を手にしたスタッフに案内されて、カーテンで半個室に区切られたベッドまでたどり着いた。
ベッドは「フランスベッド」社の高級品。好みの硬さを選ぶことができ、記者は「やわらかい」をチョイス。あぁ、憧れのおフランスベッド。試しに寝転がってみると……ふわ、ふわ~ん♪ ……んごーっ。あまりの快適さにすぐにでも寝てしまいそう。
今回は取材ということで、またカフェインレスコーヒーが気になるので、睡眠コースを30分体験させてもらう。『ネスカフェ ゴールドブレンド コク深め』が、専用マシンによってクレマ(泡)コーヒーに仕立てられている。
通常同様にコクとうまみがありながらすっきりした印象で、コーヒーアロマはそのままにリラックスできる。そして睡眠のために整えられた環境だ。
これはもう、すぐにでも眠れ…………、
「おはようございます」
スタッフのやさしい声かけで起こされた。もう30分たったの? どうやら、ベッドに入って間もなく、眠ってしまったよう。お目覚め用のカフェイン入りコーヒーをいただき、スッキリして原稿執筆にいそしむとしよう!
この睡眠コースでは、睡眠時の脳をリアルタイムでモニタリングし、起床後に睡眠の質を計測、採点する「睡眠計測アイマスク」も利用可能。これを機に、自分の睡眠の質を知っておくのもいいかもしれない。
ちなみにナップコースではリクライニングチェアを使用。背もたれを倒してフットレストを使えば、全身が包まれるような深~いリラックスが。これは欲しいぞ! と思ったら、1脚数十万円(!)の代物。お、おう、今度はナップコースを試しに来るとしよう。
「もちろん、カフェに来ていただければと思いますが、仮眠前にコーヒーを飲んでパフォーマンスを上げる、夜の就寝前にはカフェインレスコーヒーを飲むなど、2種類を飲み分けることを知り、日常に取り入れていただければ十分意味はあると思います。結果として、ネスレのコーヒーを選んでいただけたらハッピーですね(笑)」(村田さん)
なるほど、睡眠とコーヒーのよい関係をアピールする場でもあるわけだ。睡眠時間が世界一短いと言われる日本人。ぜひ、睡眠改善に役立ててみてはいかが?
ネスレ社員が実践する「コーヒーナップ」って?
「ナップ」の意味は「お昼寝」。眠気をとるのに仮眠は有効だが、日中に長く眠りすぎると(目覚めた後も)眠気が残り、夜の睡眠の質にも影響する。
そこで、コーヒーを飲んで20分ほどの仮眠をとることで、カフェインの覚醒作用により目覚め後の活動性を高める方法が「コーヒーナップ」だ。とはいえ、日中に会社で居眠りなんて、上司に怒られそう……。
「弊社では仮眠室を設けてコーヒーナップを実践しています。実際に仮眠してスッキリしたほうが仕事の生産性や効率が高まるので、“サボる”という概念はないんです」(村田さん)コーヒーナップが一般的に広まれば、就業中の居眠りがOKに!? そう、パフォーマンスアップのためなんです!
「ネスカフェ 睡眠カフェ」
東京都品川区大井1-7-7 K-2ビル5階
営業時間/9時~18時(最終受付17時30分)
利用料金【ナップコース】30分の仮眠体験+コーヒー1杯 825円(税込み)
【睡眠コース】1~3時間の睡眠体験+コーヒー2杯 1650円(税込み)~
その他詳細と予約はHP https://suimin-cafe.jp/
取材・文/山崎ますみ