「洗脳」「独立準備」説に反論!
インタビューで有安はふたりの関係性を「洗脳」呼ばわりされたことに対し、強い否定を示しながら、
《「洗脳じゃないです」って言葉で言うよりも、実際にライブで見てもらったり、私が発信していく、表現していくもので感じてもらうしかないなって》
とカッコよく返す一方で、「独立準備」のほうに関してはかなり具体的な言葉を尽くした説明をしている。長いが、以下に一部を引用したいと思う。
《2017年3月からは私のレッスンの手配のために、2018年6月からはJASRACへ著作権などの権利の管理委託をするために、必要となった登記変更をしているんですよね。2018年10月頃に活動始動を決め、最終的に今年の1月から個人事務所でやっていくことにしたので、1月15日の活動始動発表の前に個人事務所としての活動ができるための登記に変更しました。グループ卒業前に独立の準備をしたことはありませんし、アプリコットの設立も、2017年と2018年の登記変更も、個人での活動始動とは関係ないんです》
インタビュー記事というより、裁判の陳述書のようである。すさまじい情報量に頭がこんがらがってくるのは私だけだろうか。むしろそれが狙いなのかもしれないが、とにかく機械的な受け答えだ。「洗脳」や「独立画策」を否定したい気持ちがあるのはわかるが、説明過多が“言いたいことを全部書いてもらっています”感を強めてしまっている。
そこに浮かび上がってくるのは個人事務所がゆえの『マネジメントの不器用さ』ではないか。夫婦二人三脚だからか、客観的視点に欠けてしまっているようにみえてならない。もはや洗脳というより、ふたりで自分たちの世界に入り込みすぎたがゆえの盲目状態。ただでさえ反感を買いやすい状況にも関わらず、執拗(しつよう)にラブラブぶりをオープンにする必要もあったのだろうか……。
かつて交際発覚した際に、誹謗中傷をしてきたTwitterのフォロワーを無言でブロックしまくったことが話題になった彼女が今度は一転、何かと発言しまくるほうに180度方向転換をはかったわけだ。最近、テレビで9年間続く夫婦愛のエピソードを明かし、ついには賞賛されるようにまでなった加藤茶・綾菜夫妻(45歳差)に倣ったかたちだろうか。真意やいかに。
〈皿乃まる美・コラムニスト〉