葬儀社のぼったくりを防ぐには交渉しかない

 今回、取材した葬儀関係者に聞くと、「葬儀社は9割がぼったくり」との証言が得られました。「遺体を安置するのに必要なドライアイス。定価は5000円〜1万円を5万円と要求する」「会場代は無料とうたっていても、別に親族控室代10万円を請求」など、その例は数多くあります。

 よい葬儀社を選ぶには、結局は葬儀社の人の質を見るしかありません。それには相見積もりと事前相談が重要です。また、葬儀社と交渉するには相場を知ることが武器になります。

「悪徳な葬儀商売を排除し、故人のためにきちんとお金を使って、読者には納得のいく葬儀をしてほしい。そのためにはDIYでもプロの手を借りてもいい」

 そんな私の願いと自ら喪主を務めた反省が込められた本です。これからあなたにも訪れるであろう近親者を見送る機会。納得できる葬儀ができるよう参考にしてもらえればと思います。

『DIY葬儀ハンドブック』(駒草出版)松本祐貴=著 ※記事中の写真をクリックするとAmazonの紹介ページへにジャンプします
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<プロフィール>
松本祐貴(まつもと・ゆうき)
1977年、大阪府生まれ。ライター&フリー編集者。雑誌記者、出版社勤務を経て、雑誌、ムックなどに寄稿する。テーマは旅、サブカル、趣味系が多い。著書『泥酔夫婦世界一周』(オークラ出版)『DIY葬儀ハンドブック』(駒草出版)。