『雨あがりの夜空に』を現場でセッション
撮影現場で、木村と清志郎さんはすぐに意気投合したという。
「撮影の空き時間に木村さんはよくギターを触っていましたが、清志郎さんもギターを現場に持ってきていました。木村さんがポロロ〜ンと弾くと、清志郎さんが笑顔で近づいてきて“いい感じだねぇ”と褒めていましたよ」(制作会社スタッフ)
現場でひっそりとセッションを重ねていたことも。
「清志郎さんがリーダーを務めるバンド『RCサクセション』の名曲『雨あがりの夜空に』をふたりで弾いている姿も見ましたよ。いま思うと、あれは豪華なコンビでしたよね」(同・制作会社スタッフ)
木村の自宅に清志郎さんが突然、訪問するなどプライベートでも交流を深めていた。
「ドラマの打ち上げでは、ふたりでギターを弾きながら、エリック・クラプトンの名曲『ティアーズ・イン・ヘヴン』を歌ってくれた。いいモノ見せてくれたなって感じがしたよ」(飯田氏)
'09年に清志郎さんがこの世を去ったとき、木村はこんなコメントを残している。
「お付き合いさせていただいて、お亡くなりになった後でも、曲という形で僕の中にいてくれる友達だと思っています」
ふたりのセッションは永遠に続く──。