一方で、政治運動にも興味があったようだ。日本共産党の党員として、地元選出の市議会議員の応援活動もしていたことがあった。
「そこまで熱心というわけではなく、選挙のときに応援するくらいでしたけど。でも10年ほど前、競輪場でケンカになって、相手を殴って警察ざたになったんです。それで党員からは除名されました」(地元の共産党関係者)
マンションを出たあとの小山さんは、付近のアパートを転々としていたという。
当初は22万円だったという年金は先細りとなったが競輪をやめることはなかった。
「母親はマンションを出て数年で亡くなったけど、お金がなくて遺骨を父親の墓に入れてあげられず、ずっとアパートに置いていたくらい。それで生活費が足りなくて、空き缶集めをやってね。アパートの前に山積みにするもんだから、近所から苦情が来たらしい」(前出の知人)
ここ1年ほどは、離婚した長女が小山さんのアパートに転がり込んできて、
「小山さんの年金が入る預金通帳と印鑑を持ち出したそう。それで家賃が払えなくなって、追い出されたのよ」(同)
ついに家を失った小山さんは、近隣の新幹線の高架下で暮らすように。
17万円渡したばかり
しかし、ここでも近所から苦情が来たため、10月4日にホームレス支援のボランティアからの要請を受け移動。
住み慣れた町を離れたくなかったのか、同20日に現場近くの橋の下にテントを張ることになった。
「小山さんが移り住んだのを確認すると、そこには平松容疑者が先に住んでいたようで、“(小山さんの)テントの設営を手伝ってあげたんですよ”と言っていました」(ボランティア関係者)