俳優の梅宮辰夫さん(享年81)が12日の朝7時40分、神奈川県内の病院で慢性腎不全のため亡くなった。2016年に十二指腸乳頭がんが発覚し、これまでに6度もがんを患い闘病していたことを、娘のアンナが明かしていた。
晩年は病との戦いであったが、梅宮さんは昨年11月の『週刊女性』の直撃に対し、今の芸能界、そして亡くなっていった親友への思いを強く語っていた。2018年11月13日号に掲載した、梅宮さんへの直撃取材の記事を再掲する。
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都心から車で1時間半。のどかな温泉地に建てられた白亜の豪邸は、眼下に相模湾が広がり、夜になると満天の星を見上げることができる。
梅宮辰夫がこの別荘に生活拠点を移したのは今春のこと。
「都心の一等地に建てられたマンションに38年間、暮らしていました。部屋はメゾネットタイプの156平方メートル。今でも1億5000万円くらいの価値はあります。居心地のよい部屋で、思い出も深い土地を離れるというのは、そうとうな決断だったと思いますよ」(芸能事務所関係者)
9月末、一部週刊誌で梅宮が引退を決意と報じられた。
「自宅マンションは4月に売却し、妻のクラウディアさんと別荘で隠居暮らしをしています。最近の梅宮さんは体調面に不安がありましたから、引退を考えているとしても不思議ではないですよね」(同・芸能事務所関係者)
「僕は今の世の中に通用しない」
'16年にがんが発覚し、十二指腸のすべてと胆のうを摘出した梅宮。今年3月、80歳になった数日後、仕事先のホテルで転倒して顔を30針を縫う大ケガを負った。“辰兄”の活躍はもう見れないのか?
10月中旬、週刊女性は別荘から姿を見せた梅宮を直撃した。
─芸能界は引退された?
「芸能界にまったく魅力がないんですよ! 昭和育ちの僕からすれば、今の芸能界なんて見れたもんじゃない」
─どういう部分がダメ?
「芸能界っていうのはね、大衆からしたら“キラキラしたところ”“ステキな人ね”という憧れの対象でないと存在する意味はないんですよ」