可愛くなくても、幸せになれる
最後に、まあたそが動画を通して伝えたいことは何か聞いた。
「きれいごとかもしれないけど、コンプレックスがあっても大丈夫だよってことを伝えたい。コンプレックスに負けて、殻に閉じこもっていた時期があったから、その気持ちもわかる。でも私はすっぴんをあえて人に見せてからたくさんの人と出会って、たくさんの笑顔を見れた。
コンプレックスがあっても“幸せになる方法を探すことはできる”。可愛くなくたって人気者になれるっていうことも、外見に悩みを抱える多くの人に知ってほしいです」
飾らない人柄で、動画の中でも見える面白さや鋭いギャグセンスでインタビューを盛り上げてくれた彼女。「動画の中のまあたそが、本当のまあたそだと思われる」ということを悩みとしても語っていたが、160万人を超えるファンを抱える人気YouTuberも、真摯(しんし)に向き合ってみればそこには、一人の子を持つ母の姿があった。家族とファンの笑顔をいちばんに考える彼女は、生涯を岡山で過ごしたい、と優しく笑っていた。
三九二汐莉(みくに・しおり)◎フリーライター。『週刊SPA!』(扶桑社)、『mina』(主婦の友社)などで恋愛や婚活、最新の出会い事情について寄稿中。逆ナンやギャラ飲みなどの現場にも乗り込むサブカル女子。