準備に入ったとき気付いた“深刻な状況”

益子「そうですね……。最初の病院では応援できないと言われながらも“益子さんは日の丸を背負って一生懸命バレーボールをやってきて、今がそういうタイミングということでしょうから”と。

 ただ、治療に行くたびに先生の雰囲気が……(苦笑)。なんとなく苦痛になってきて、病院を変えてしまいました

西川「難しいですよね。次に行かれた病院で、本格的に治療に取り組まれたのですか?」

益子「ええ。そこで“時間もですが、少し深刻なので早めに治療を進めましょう”と言われました」

西川「深刻といいますと?」

益子体外受精の準備に入ったときに、子宮の真ん中にキノコみたいな形をしたポリープが見つかったんです

西川「それは前の病院では見つからなかった?」

益子「血液検査もしませんでしたし、高齢出産の何が難しいのか、どうすればいいのか、そういう知識もまったく……。ただタイミングを合わせて、ということをしていました」

西川「ドクターによって、不妊に対してのいろんな考え方や治療法がありますからね。そんなポリープがあったことを知らなかったということですが、現役時代は婦人科の診察は受けていたんですか?」

益子「全然なかったです。チームドクターはいるんですけど、内科的な先生と、整形、鍼といった専門の先生で。私、生理痛がひどかったんですけど、試合と重なったときにピルを処方してもらうくらいでした