“名刺代わり”のシーンだった
途中からドラマに加わった松下が、視聴者(特に女性陣!)のハートをわしづかみにしたのが、戦時中の食糧難に、尊敬する画家・深野心仙(イッセー尾形)の大切な絵を米と卵に換えたことを、深野自身に打ち明け詫びるシーン。松下自身も思い入れがひとしおだったという。
「僕にとっては“名刺代わり”のシーンでした。撮影現場のスタッフやキャスト、視聴者のみなさんに、“松下洸平、こういう芝居をする役者です”とわかっていただくための。だから、持てる力を振り絞ってやりました」
共演のシーンが多い戸田については、
「とにかく頭がいい方。でも、最後は感情でお芝居をされる。戸田さんは誰よりも大変なスケジュールなのに、夜遅くなってみんなが疲れていると笑わせてくれる。ムードメーカーであり、心強い座長でもあります」と話す。
今後の『スカーレット』は、夫婦の試練も見どころだとか。
「喜美子との陶芸家同士のクリエイター夫婦ならではのズレが、すごくリアルに描かれていきます。僕は結婚当時のさわやかな八郎も好きだけど、陶芸家として苦悩する、これからの八郎にもとても共感できる。ぜひ、期待してください」
休日は、お掃除男子!?
大阪の撮影が休みの日は、東京に戻って1週間分の台本を覚えます。台本を開く前に必ずやるのが、ひとり暮らしの部屋の掃除と洗濯。部屋が片づくとスイッチが入るんですね。あとはソファに座って、一気に5時間くらい集中してセリフを覚えていきます。料理は、以前はスープパスタとか作ってたけど、今は時間がないですね(笑)。
(取材・文/中山み登り)
●PROFILE●
まつした・こうへい 1987年3月6日生まれ。東京都出身。2008年より自作曲に合わせ絵を描きながら歌うパフォーマンスを始め、同年11月にCDデビュー。その後、テレビや舞台など活躍の場を広げ、2012年に『もう誘拐なんてしない』でドラマ初出演を果たす。映画『燃えよ剣』が5月22日公開。
まつした・こうへい 1987年3月6日生まれ。東京都出身。2008年より自作曲に合わせ絵を描きながら歌うパフォーマンスを始め、同年11月にCDデビュー。その後、テレビや舞台など活躍の場を広げ、2012年に『もう誘拐なんてしない』でドラマ初出演を果たす。映画『燃えよ剣』が5月22日公開。
連続テレビ小説『スカーレット』NHK総合 (月〜土) 朝8時〜ほか