「今の彼にしかできない役があると思う」

『ロンバケ』の“生みの親”である脚本家・北川悦吏子氏
『ロンバケ』の“生みの親”である脚本家・北川悦吏子氏
【写真】木村拓哉のグラサン七変化! 何個もってるの?

 本当に続編はあるのか? 本誌が北川氏本人に尋ねると、メールで回答を寄せてくれた。

ごめんなさい。ロンバケの続編はありません。そういう意味のツイートではありませんでした

 のっけから残念な言葉だが、北川氏はツイートに込めた胸の内をこう続けた。

「ただ、木村拓哉くんとまたやりたい、とは思っています。ロンバケは、24歳になる木村拓哉がどんな役をやったらいいか、死ぬほど考えて作ったセナくんです。確か、彼は連ドラ初主役だと思います。

 そのころ、もう彼は大スターの階段を上り始めていたので、考えて考えたあげく、あえて、なんでもないしょぼい役にしよう、と思いました。私だけでも、彼が大スターの木村拓哉である、ということを忘れよう、とフラットな気持ちで作った役柄です。セナくんは、24歳の木村拓哉のための役なんです」

 当時の木村にしかできない役、当時の木村だからこそできたドラマ、ということ。

それから年月を経て、今の彼には、逆に今の彼しかできない役がある、と私は思っています。その思いが確信に変わったら、また木村くんと仕事をしたいと思っています

 その日を、首を長くして待ちたい。

20代の木村。演技への執念は当時からで、ピアノレッスンを受け撮影に臨んだ'96年に放送された『ロングバケーション』(フジテレビ系)
20代の木村。演技への執念は当時からで、ピアノレッスンを受け撮影に臨んだ'96年に放送された『ロングバケーション』(フジテレビ系)