小木は同番組で、杏・東出夫妻の今後を「別れる」と予測しています。「二人がやりなおすために、東出の立場を悪くするようなことはしないほうがいい」と言うのであれば、「杏さん、もう少し耐えてほしかったな」という意見は、好き嫌いは別にして、筋は通っています。しかし、別れると予想しているのにもかかわらず、東出を追い込むなと思っているのであれば、小木自身が「仮に自分に非があろうとも、頭を下げて妻より“下”の立場になることは我慢できない」という気持ちを持っていて、だからこそ「男側の勝手な意見」として、こんな発言をするのではないでしょうか。
避難所の“ホームレス拒否”に賛同
下の立場になりたがる人なんていないとは思いますが、小木が特にそういうタイプなのではないかと思うのは、“前科”があるからなのです。
昨年の秋に日本は大きな台風に見舞われましたが、台東区がホームレス男性の避難所への受け入れを拒否しました。住民票がないというのがその理由でしたが、基本的人権を無視したかのような対応に批判が集まります。この話題を取り上げた『バイキング』で、小木は「避難所に来ている方は(ホームレスの人と一緒になるのは)嫌ですよ」と発言、その理由を「怖いじゃない、だって何されるかわからないし」としています。
しかし、ホームレスは本当に「怖い」のでしょうか?
2016年に熊本で大地震が起き、多くの被災者が避難所での生活を強いられましたが、10代の少女の布団にボランティアの少年が布団に入ってきて服を脱がしたなど、避難所での性被害について『西日本新聞』が2018年3月29日に報じています。同様のことは2011年の東日本大震災の避難所でも起きていたそうです。善意を掲げたボランティアの中にも、悪いことをする人はいます。ホームレスが何かするに違いないというのは、偏見でしかないでしょう。
小木はホームレスを拒否する理由を、もうひとつ挙げています。「避難すると、普通の人は生活のグレードを下げるわけじゃないですか。でも、ホームレスの人は逆に生活がアップグレードするわけではないですか」「ズルくない?」と、人命がかかわった非常事態でさえも、経済的な上下を判断基準にしているようです。