裸のツーショット写真を元妻が発見
なぜ、元妻は薫さんが「不倫相手」だと決めつけたのでしょうか?
夫婦の自宅を売却するまで離婚から6か月かかったのですが、その間、夫婦は同居したまま。しかし、抑えつけてきた愛情が離婚後、一気に解放されたのか、薫さんと幹介氏は会うたびに身体を重ねていました。ある日、彼がスマホを取り出し、薫さんの肩を抱き、冗談半分に自撮りをしたことがあったそう。二人が上半身裸で寄り添う写真でしたが、薫さんは、その写真は彼が削除しただろうと思っていました。
ところが実際には削除しておらず、彼がスマホで撮影した写真は自宅のパソコンに同期する設定をしていたので、オンラインストレージのフォルダにスマホの写真が保存されていました。彼がパソコンをログオフせずに出かけたところ、あろうことか元妻がこっそりとパソコンを操作し、上記のフォルダを発見したのです。
彼が使っているオンラインストレージ機能では撮影日でタグ付けされるため、件(くだん)の写真を撮影したのが「離婚後」だということは明らかでした。しかし、元妻は彼と薫さんの肉体関係は「離婚前」に始まったに違いないと信じて疑わない様子でした。
さらに、幹介氏は薫さんからのLINEが届くと、ロック中のスマホ画面に通知が表示されるよう設定をしていたのですが、元妻は頻繁に届く薫さんからのLINEを目の当りにして“写真の女”は薫さんだろうと直感。彼が目を離した隙にスマホロックを解除して薫さんのLINEアカウントを探し出して取得し、メッセージを送りつけてきたのです。
元妻からのLINEには、こんな内容のものもありました。
「息子には何の罪もないのよ? それなのに……私だけじゃなく、息子も巻き込んでいるって自覚はあるの? もう取り返しがつかないのよ! 人生が台無しだわ!!」
元妻と幹介氏との間には16歳の息子さんがいるのですが、離婚の時点で、すでに高校を中途退学していました。外でアルバイトをして、家に戻ると自室に引きこもるという日々。
もとをたどると、幹介氏が離婚を決めたのは元妻の束縛癖が原因でした。彼の財布やスマホ、財布の中のレシートやクレジットカードの明細まで事細かく調べ上げ、「馬鹿」「ボケ」「死ね」と暴言を浴びせてくるので、離婚の直前には家に帰るのも嫌になり、ネットカフェで寝泊まりし、出社するように。そんなふうに両親が常にいがみあっている劣悪な環境下で、息子さんは大学受験や就職といった将来への前向きな気持ちを持つことが難しかったのでしょう。高校の授業がばかばかしくなり、足が遠のくようになったのもしかたありませんが、元妻はそのことも薫さんのせいだと言わんばかりでした。