現在、新型コロナウイルスが世界中で猛威をふるっている。
3月17日までにアメリカをはじめ、イタリアやスペインなど、少なくとも27の国・地域の政府が非常事態や緊急事態を宣言している。
ぽっかりと空いた12時間分の番組表
日本国内でも17日現在で8都道府県で「クラスター」と呼ばれる感染者が13集団発生していると、厚生労働省が発表。
プロ野球やJリーグが試合を延期し、「第92回選抜高校野球大会」も新型コロナウイルス感染拡大を受け、大会を中止することが決定した。
3月11日(日本時間12日)には国際スケート連盟(ISU)も、カナダ・モントリオールで18日より開幕予定だった「フィギュアスケート世界選手権」を中止すると発表。10月以降の2020年内に開催できるかどうかを検討するという。
「同大会中止の決定を受け、フジテレビ社内は大混乱に陥ったといいます。というのも同局では、3月19日から4夜連続でゴールデン枠で『フィギュアスケート世界選手権』を放送する予定だったんです」(民放キー局関係者)
フジテレビでは19日の19時57分から「女子ショート」を、20日の20時から「男子ショート」、21日の19時から「女子フリー」、22日は19時から「男子フリー」の放送を予定していた。さらに23日には24時25分から「エキシビション」、25日は26時55分から「ペア・アイスダンス」を、それぞれ1時間、6日間合計12時間にわたって放送する予定だった。
寸前になって、ぽっかりと12時間も空いた番組表。関係者の間ではフジテレビがこの12時間をどう穴埋めするのか、注目が集まっていたが、19日には坂上忍(52)がMCを務める『直撃!シンソウ坂上』の生放送特別編が、20日にはトム・クルーズ主演の映画『ザ・マミー/呪われた砂漠の王女』、21日には『緊急生放送! FNS音楽特別番組 春は必ず来る』、22日にはディズニー映画『モアナと伝説の海』が放送されることが3月16日に発表された。
「『フィギュアスケート世界選手権』中止決定からわずか4日間で見事に対応しましたから、“さすがフジテレビ”と感心する関係者も少なくなかった。特に注目なのは21日の土曜日に生放送される3時間の『FNS音楽特別番組 春は必ず来る』ですよね。フジテレビのホームページによると、“少しでも音楽の力で元気を取り戻そう!”という番組の趣旨に賛同する多数のアーティストが集結することになるようです。