とはいえ「直営業が事務所公認になったおかげで、そこそこ稼いでいる若手芸人もいる」(同・広告代理店関係者)そうだから、芸人にとっては悪い話ではないだろう。また、劇場のギャラなどにも変化が現れていて、カジサックことキングコングの梶原雄太も、3月11日にYouTubeで公開した動画『【給料】初めてお金のお話します』内で、
≪俺らが1年目、2年目のときからしたら考えられない≫
と、若手芸人の取り分が大幅に改善されていることを語っている。
芸人へのチケットノルマも廃止
「吉本の劇場ギャラは芸歴など事務所内の貢献度によって変わるのですが、ルミネtheよしもとの本公演の出番ギャラは5000円からのスタート。単独ライブなどでルミネを満席にしてもギャラは1万円ほどしかもらえなかったんです。
しかし、昨年ごろから単独ライブなど主催イベントに関しては動員に応じてギャラが支払われることになり、若手でも満員に近いお客が呼べれば1回の出番で10万円ほどもらえるようになりました。そのため、お客を呼ぶために頑張る若手芸人が増えていますね」(放送作家)
また、芸歴10年未満の芸人が主に出演する『ヨシモト∞ホール』では、出演芸人にチケットノルマが課せられていたが、昨年秋ごろにノルマも廃止されたという。
「これに関しては新しい劇場支配人の意向で、闇営業騒動は関係ないんです。しかし∞ホールの支配人など、“芸人ファースト”の社員が増えているのは事実。昔は事務所に内緒で直営業を引き受け、勝手に手数料を抜いて荒稼ぎしていた問題社員もいたほどでしたが、そういった社員の存在が明らかになって地方に飛ばされたりしたこともあり、クリーンな事務所になりつつある印象です」(同・放送作家)
吉本にギャラやチケットノルマなどの件について問い合わせると、
「所属タレントの契約内容、報酬については、回答を差し控えさせていただきます」
とのことだった。吉本芸人が薄給をネタにする時代はもう終わった!?