戸惑いから一転、“突き抜けてやる”
しかし、いろんな人たちの待ち受け画面になるってどんな気持ち?
「最初は“えっ、オレが!?”って、戸惑いしかなかった(笑)。それまでの自分はどちらかというとリアリスト。でも“歩くパワースポット”という言葉がボクの中でだんだん大きな存在になってきて“せっかくそう呼んでもらっているなら、その言葉に恥じないようにしなきゃ。自分にできることはなんだろう”と考え始めました」
戸惑いつつも期待に応えようとする誠実さが尊い!
「まず、今までの生活を見直して、部屋の整理整頓を心がけました。インスタグラムに寄せられた悩み相談に真剣に向き合ってみたり、時間を見つけては全国各地の神社へお参りをしに行ったり。心を整えるためにできることを日々実践しました」
“ヒビが入った携帯画面はすぐ直す”など、ひとつひとつは小さな習慣だったが、続けていくうちに“歩くパワースポット”として突き抜けようという覚悟が生まれた。
「少し不安はあったけど、すべてポジティブに受け止めて一生懸命、取り組ませてもらおうって思いました」
開運を祈願される存在になったわけだが、占い師でも超能力者でも聖人でもないSHOCK EYEさんにとって、“運”とはいったいどういうもの?
「ボクもいまいちわからなかったので、運気そのものについて書いてある本はもちろん、心理学、人間行動学、自己啓発本などジャンルを問わずたくさんの本を読みました。
すると、どの本にも共通することを発見したんです。それは『ポジティブな行動とポジティブな思考に運は宿る』ということ。悪い行動やネガティブな思いの先に願いが叶う、なんてことを書いている本は1冊たりともなかった。
これに気づいたことで、最初は自信がなかったけれど、みんながボクに期待してくれていることを自分なりにポジティブ変換することにしました。すると驚くぐらい考え方が前向きになって、それまで見ていた世界の色が少しずつ変わっていったんです」