猛威をふるい続ける新型コロナウイルス。増え続ける感染者と死者だが、どのような検査や治療をどんな思いで受けているのかーー。新型コロナに感染し、現在、入院中の生の声を、勇気ある男性が週刊女性に伝えてくれた。
終わりが見えてないけど、コロナと僕との根比べだと思うから、絶対負けない!
そんな気持ちから、僕と新型コロナウイルスの闘いをみなさんに知ってもらいたいと思い、この連載を引き受けることになりました。
みなさん初めまして。会社役員、30代のNです。
風邪という診断で帰宅
新型コロナに感染して入院することになりました。“コロナをぶっ壊す!”という意気込みですが、まずは、これまでの経緯をお話しします。
発熱があったのは3連休明けの3月23日の夜です。38・8度まで上がりました。
翌日、近所の病院で診察を受けたときは、のども腫れておらず肺の音もきれいだったので、風邪という診断で解熱剤をもらいました。
25日から26日も解熱剤で一時的に熱は下がっても、また38度台まで上昇する状態が続きました。このころから、話題になっている味覚や嗅覚の不調が始まりました。肺のチクチクした痛みもです。
27日に同じ病院に行くと、やはりのども肺も正常でしたが、次の週まで熱が下がらなければ、肺のX線検査をすると告げられました。
解熱剤をまたもらいましたが、28日も29日も熱は一時的には下がっても再び上昇する状態が続きました。
そして、30日にX線検査を受けると、肺に白っぽい霧が。先生がすぐに紹介状を用意して、別の病院でPCR検査を受けました。
のどに綿棒を挿入して検体を取る検査でした。小池百合子都知事が夜間の外出自粛要請を出した日です。