千葉「クランクインの時は、“この先、大丈夫かしら”って(伊藤さんが)思っていたそうです」
伊藤「静かな人だなって。こんなに面白い人だと思いませんでした(笑)」
よるドラ『いいね!光源氏くん』(NHK総合)で現代にタイムスリップしてきた平安貴族・光源氏を演じる千葉雄大と、光源氏を自宅に住まわせることになるOL・沙織役の伊藤沙莉。これまで同じ作品に出演したことはあったが、がっつりと絡んだのは今回が初めて。そんなふたりを直撃!
千葉雄大の「ぴえん」な女優とは
伊藤「千葉さん、お芝居でふざけたりはするけど、普段はクールなのかな、というのが最初の印象でした。すっごく優しいけど、口数が少ないという」
千葉「僕、扉を開けるまでは、猫をかぶるんです。嘘をついているわけではなくて、どう接したらいいかなって探っちゃう。“この人は、素を見せても大丈夫”って思ったら、止まらなくなります(笑)。
仲のいい人によく言われるんです、“第一印象と全く違う”って。沙莉ちゃんは、全然変わらないですね。最初から、よく笑ってくれて。そうじゃない女優さんだったら、“ぴえん(女子中高生が残念なときに使う)”って感じで」
伊藤「ぴえんって(笑)」
今作は、地味で自信のないOL・沙織が、突然、家に現れた光源氏をヒモ同然のように住まわせることで、徐々に光に惹かれていくラブコメディー作品。相手の役柄と、実際のキャラクターの共通しているところをあげてもらうと、
伊藤「人たらしだと思います」
千葉「どういうこと?」
伊藤「みんなに、すごく好かれるんです。でも、それは、好かれようと意識してじゃない。意外と辛口な発言もするんですけど、みんな千葉さんについていくし、信頼する。無意識に人を惹きつける感じが、光(源氏)くんだなと思いますね。相手のことをしっかり見ている人じゃないとできない行動とか言葉を言うことがあって、真ん中に立つ人だなって思いました」
千葉「僕が意外だったのは、彼女クランクアップのときに涙を流したんです。すごくそこに感動してしまって。ドラマの沙織さんって繊細なんです。沙莉ちゃんにも、そういうところがあったんだなって(笑)」
伊藤「(爆笑)あるわい! この作品の撮影が、本当に楽しかったんです。毎日現場に行くのが楽しかったので、シンプルに寂しいなという気持ちと、走り切ったんだなという思いで、頭が真っ白になって。絶対に泣きたくなくて、泣かないって思っていたんですけど、ダメでした」
千葉「優しいんです。撮影中も、このシーンどうしたらいいかなっていうのは、一番に沙莉ちゃんに相談していました。すると、ちゃんと聞いてくれる。その優しいところも、沙織さんと似ていると思います」