「友人に相談したところ、“まずは自分の身の安全を守るべき”と言われ、友達夫婦が面倒を見てくれることになったんです。彼女たちの家で楽しくワインを飲みながら、海外ドラマなどを見て過ごしていたら、ある日『大西結花、社長と一緒に失踪?』という報道が出たんです。こっちが居所を知りたいくらいなのに! って(笑)。当時、SNSがあれば自分の言葉で真実をお伝えできたんでしょうが、そういうことができる機会もなく……。これはきちんと説明しなければならないなと思い、話をしていた弁護士さんに同席していただいて、記者会見を開くことになりました」
会見には多くのマスコミが殺到したが、それで事の重大さを知ったという。
「もちろんニュースでいろいろ報じられていたのは知っていましたが、こんなに大変なことになっていたんだとビックリ。その一方で、内心“ワイドショーで見る記者会見みたい”って、どこか他人事のようにも感じていました」
失踪した当時の事務所社長は、その後もまったく音さたがないそう。
「恨みや怒りより、どうしてあんなことになったのか、真相を知りたいです。私も本当に何も知らなくて……。話を聞いても納得はできないかもしれませんが、理由がわからなければ自分自身の気持ちの落としどころがないので」
17歳年下の男性と結婚「安心感ある」
失踪事件を機に友人の大切さや人に甘えることの必要さも知った大西。2012年には17歳年下の男性と結婚した。
「30歳直前は結婚しなきゃと焦っていたのですが、30歳を越えて気持ちが楽になり、結婚は意識しなくなっていたので、自分もまさかでしたね(笑)。日々の生活で安心感があるので、結婚してよかったです」
今年はデビュー35周年。新しい活動もスタートさせる。
「友達の病気がきっかけで、髪の毛を寄付する『ヘアドネーション』の活動を知って。こんな素敵な活動をもっと多くの人に知ってほしいなと思い、まずは自分の髪の毛を50cmドネーション(寄贈)させていただきました。もっとたくさんの人に知ってもらえるように何かできないかと考えているところです」
新型コロナウイルスの感染拡大防止のためライブハウスなどが営業を自粛中だが、終息したらこんな企画も。
「その時期に歌える場所があったら、デビュー35周年を記念したライブなどができたらいいなと思っています」