長所を伸ばすという方針は、秋篠宮さまの“体験”が大きく影響しているそう。
「秋篠宮家の教育方針は、上皇ご夫妻から殿下が受けたものを踏襲されているようです。殿下は“私の好きなことをずっとやらせてくれたことに感謝しています”と、おっしゃっていたこともありました。基本的に、上皇ご夫妻に相談して“やめなさい”と言われたことはほとんどなかったそうです」(江森さん)
秋篠宮家の根底には、上皇ご夫妻の影響があるのは間違いないだろう。
さらに、以前には美智子さまが直面された“皇室の過酷さ”を目の当たりにしたことで、皇族としてのご自覚が強まる出来事があったという。
「美智子さまのお母さまである正田富美子さんがお亡くなりになる直前の'88年ごろ、美智子さまとご一緒に富美子さんのもとを訪れたそうです。
美智子さまは富美子さんの身体をさすって“ありがとう、ありがとう”と、ずっと感謝の思いをお伝えになっていました。美智子さまは皇室に入られてから、母親に会う機会がほとんどなかったので、思いがあふれたのでしょうね。
秋篠宮さまは、そんな美智子さまのお姿をご覧になり、“皇室というものがどれだけ厳しいものか、母がどれだけ苦労しているのかを改めて感じた”と、周囲に漏らされていたのです」(宮内庁関係者)
母親の背中から学んだことは、この先もずっとお忘れになることはないだろう─。