人サマに迷惑をかけてしまったのですから、少しは殊勝にしていればいいものを、石田は入院後も、レギュラーコメンテーターを務める文化放送のラジオ番組『斉藤一美ニュースワイドSAKIDORI!』に肉声でコメントを寄せたり、『直撃!シンソウ坂上』(フジテレビ系)にも電話出演しようとしたり(医師のすすめで直前になって出演を取りやめました)と、ちっともおとなしくしていない。

 5月12日にようやく退院すると、早速『とくダネ!』(フジテレビ系)に電話出演。「本当に沖縄の方には迷惑をかけてしまって、そこが残念でしょうがない」とどこか他人事のような謝罪をした上で、「ただ、沖縄のゴルフ場で発症したわけじゃない」「(ゴルフ場では)めちゃくちゃ調子が悪くて。発症はしていないんだけど、すごく疲れていて具合悪く見えただけ」と苦しい言い訳をしていた石田。『石田純一のサンデーゴルフ』(テレビ東京)でMCを務めているだけに、ゴルフ場に迷惑をかけて仕事を失いたくない、というのが本音なのではないでしょうか。

聞かれてもいないことをペラペラ喋るのはナゼ?

 そんな石田は「平成のモテ男」と呼ばれていたこともありますが、2009年にプロゴルファー・東尾理子と3度目の結婚をして、3人のお子さんをもうけています。年をとってからのお子さんですから、健康には人の何倍も気をつける必要があったはず。にもかかわらず、ゴルフをして女性と食事をするという、独身時代のような気ままな生活をして、新型コロナウイルスに感染し、周囲に迷惑をかけてしまう。やはり、結婚したくらいでヤバさが直るということはないのだと思います。

 現在、石田は自宅の一室で家族から隔離された生活を送っているそうです。しかし、あいかわらず取材は受けています。『女性自身』によると、入院中、病室で長男に遺言として「お金をいっぱい稼ぐだけが人生じゃない」とつづったとか、仕事が激減してイベントや講演会は、秋までの分がすべて飛んでしまった」と明かしたそうです。

 もうわかったから、静養に専念しろ! と言いたくなりますが、「聞かれてもいないことを、臆面もなくペラペラ喋る」「叩いてくださいとばかりに、人前に出てくる」というヤバさは、石田の“芸能界生き残り術”ではないかと思うのです。

 1996年、トレンディードラマに出演する人気俳優だった石田と、19歳年下のモデル・長谷川理恵の不倫が発覚したとき、私が驚いたのは、石田がワイドショーの取材から逃げなかったことでした。この時代の既婚男性と独身女性の不倫では、独身女性が矢面に立たされ、男性は表に出てこないことがほとんどでした。たとえば、1985年に安全地帯・玉置浩二と不倫関係にあった女優・石原真理子は取材陣に詰め寄られて、涙を見せたことがあります。

 それなのに、石田はワイドショーのリポーターの失礼な質問にも怒るそぶりも見せず、ひょうひょうと答えていました。その際の石田の言葉をつなぎ合わせて生まれたのが、「不倫は文化」という名言です。なぜ石田が逃げなかったかというと、ゆるぎない信念があるとか、すべてを失っても愛を貫くという覚悟があったわけではなく、単に後先考えていないとか、基本的な責任感が欠落しているからではないでしょうか。

 実際、石田の行動でお子さんは迷惑をこうむったことはあるようです。『おかべろ』(関西テレビ)に出演した石田の娘・すみれが、「不倫は文化」発言により小学校受験に失敗し、入学した公立校では「不倫は文化の子」と言われていじめられたことを明かしていました。お子さんの将来のことよりも、自分の欲望優先の人なのでしょう。