コロナ禍で苦労する芸人が多いなか、陣内智則が好調だ。

陣内智則が大活躍の背景

 5月20日(水)から23日(土)にかけては、4日間で6本の人気番組に出演。『1億人の大質問!?笑ってコラえて!』(日本テレビ系)に始まって『VS嵐』(フジテレビ系)『アメトーーク!』(テレビ朝日系)『ヒルナンデス!』(日本テレビ系)『ネタパレ』『ENGEIグランドスラム』(ともにフジテレビ系)に登場した。

 特に『VS嵐』では、4月末の収録時、微熱の影響で欠席した櫻井翔の代役という重責を担うことに。本人もツイッターで、

訳あって嵐のメンバーに。。娘が大きなったら、パパは昔、嵐のメンバーだった時あるんだよーと言ってあげよう!》

 と、興奮気味に予告していた。

 陣内のタレントとしてのピークは、関西ローカルだった冠番組『なるトモ!』(読売テレビ)が全国区に昇格したり、藤原紀香との熱愛が騒がれたりした'06年前後だろう。それ以来というのは大げさでも、再ブレイクに近い活躍ぶりだ。

 では、なぜ、好調なのか。もともと、人気も実力も安定している芸人だが、今は何より、芸風がリモート向きであることが大きい。

 ひとりでのコントとはいえ、部屋のソファーに座ったりしながら、もっぱら舞台装置の映像や音声にツッコミを入れるというものだか、リモートでの機械を介した離れたやりとりでも変わらず、そつなく笑いがとれるのだ。さらに、司会もひな壇もやれるので、スタジオにいても自宅にいても、的確に回せるしボケることもできる。

 そしてもうひとつ、見逃せないのがあの鉄板ネタ。21日の『VS嵐』では、ザキヤマこと山崎弘也に「今の気持ち、奥さんに向けてひとこと?」と乗せられ、

どの奥さんや? 今の奥さんやな。がんばってるよ

 と、ボケてみせた。そこに松本潤が「どの、はないでしょ?」とたたみかけ、スタジオは爆笑。