「コンビニ限定商品」の意外な目的
【(10)閉店したコンビニのすぐ隣に同じコンビニチェーンが出店する理由】
あるコンビニが閉店し、その翌週に同じコンビニチェーンが隣に新規オープンする、そんな店舗の置き換えをよく見ます。これは、旧店舗よりよい立地が見つかったからというケースが多い。店舗を広くして品ぞろえをよくするとか、駐車場ができて車を止められるようになったなどが理由です。特に地方では、駐車場を理由に置き換えられる場合が多い。面積が変わらなければ不動産の契約切れとか、何かしら事情があるでしょうね。
【(11)なぜ、近場に同じコンビニがあるの?】
道路を挟んでローソンが向かい合っていたり、同じコンビニチェーンばかりと気づくことがあります。対面がファミマだと売り上げが取られるので、本部はここにもローソンを建てようと考えたのです。このとき、本部は近隣オーナーに2店舗経営を打診するのが一般的ですが、本部方針と乖離のある店舗には言わないこともあります。結果、その店舗は売り上げ下降で苦しむ。なので、私は同じチェーンの近距離出店はNGと決めたほうがいいと思っています。
【(12)おすすめの電子マネーは?】
普段使ってるものを使うのがおすすめです(笑)。大前提として、何かキャンペーンをやっている際はそれを使ったほうがいいですが、そうでなければ慣れたものを使ったほうがいいと思います。私もいろいろ使ったんですが、結局はSuica一択になっています。“ピッ”っとやるだけで楽だし、アプリを開くのはめんどくさいですからね。楽に勝るものはないです。
【(13)「コンビニ限定商品」のからくり】
定番のカップ麺を買う場合、値引きするスーパーと違ってコンビニでは定価で売っています。しかし、それらの商品がコンビニ限定商品に変身するケースも。例えば、「赤いきつね」の油揚げが2枚入りになっていたり、「ギャツビー フェイシャルペーパー」はコンビニだと通常より5枚多い。これは付加価値を提供するだけでなく、デフレの歯止めをかける目的もあります。付加価値があれば、定価購入した顧客の満足度も上げられますしね。
【(14)地域の嗜好に合わせて売られている商品がある!!】
全国一律が基本のコンビニですが、一部の商品をその地域に合わせているケースは少なくありません。北海道でローソンのバイヤーをしていたころ、私も缶コーヒーの北海道バージョンを作りました。北海道って農業など肉体労働の人が多いので190mlじゃなくてロング缶、しかも甘味が売れる傾向にあり、それに合わせて味の濃い250ml缶を開発したんです。地域の風土、所得、歴史によって売れる商品は変わります。
【(15)コンビニの買い物でコロナに感染しないために気をつけること】
人との接触を少なくするため、電子マネーを使ったほうがいいでしょう。半分~3分の2ほどの時間で会計がすみますし、お釣りの受け渡しもなくなります。これは自分だけでなく店員を守ることにもつながります。1度手にした商品を棚に戻さないのは基本です。あと、あまり店内をうろうろせず、スーパーの買い物のように入り口からレジまで一方通行を心がけたいものです。