複雑な思いを抱かれている結婚問題
国民の関心事となっているご結婚問題の渦中にいるおふたりに関して、皇室を長年取材するジャーナリストで文化学園大学客員教授の渡邉みどりさんは、次のように話す。
「香淳皇后の命日に、眞子さまと佳子さまがお召しになっていたのはローブ・モンタントというドレスで、肌をすべて隠す拝礼などでのみ着用される珍しい正装です。戦前は“お長服(ながふく)”と呼ばれていました。
眞子さまは、小室さんとのご結婚問題がいまだに解決しておりませんが、例えば今回のように、香淳皇后の式年祭にきちんとお出になられるなど、以前から皇族としてのご自覚はお強い方なのです。
ただ、最近は小室さんがアメリカ留学中に行ったという英語でのインタビューや、法律関係の論文が取りざたされています。確かに優秀な内容なのかもしれませんが、だからといって、眞子さまの結婚相手にふさわしいという話は別問題であるでしょう」
一部で、小室さんが留学中に行ったインタビューや論文活動に対し、“小室さんは優秀である”と報じられ、再びおふたりのご結婚に注目が戻りつつある。
今秋ごろ、眞子さまのご結婚の行方が明らかになるとの報道もあるが、長女と小室さんの結婚に反対のスタンスだといわれる紀子さまは、母親として複雑な思いを抱かれていることだろう。
その一方で皇后さまも、ご自分の役割をしっかり果たされようとしている。
「雅子さまは陛下とご一緒に、コロナ関係の専門家を赤坂御所に招き、ご進講やご説明を受けられているほか、美智子さまから受け継がれた皇后としてのお仕事である“ご養蚕(ようさん)”を5月中旬から行われています。
そして実は、8月15日に開催予定の『全国戦没者追悼式』への出席意向を、雅子さまはすでに宮内庁側にお伝えになっているそうです。普段であれば、ご出席のアナウンスは行事の直前になってから。今回、2か月も前に伝えられているのは、上皇ご夫妻が平成時代に全身全霊で行われていた“平和への願い”をきちんと引き継ぎたいとお考えになっているからなのだと思います」(侍従職関係者)