【第4位】 ステイホーム
他人に強要する意味で使うと反感を買ってしまうことも
政府だけでなく、多くの芸能人たちも呼びかけた『ステイホーム』が4位に。
“お家時間”を有効に使うコンテンツを各企業が発表したり、自宅での過ごし方を見直した人も多いはず。
「ネガティブな言葉の中でも、この言葉にはポジティブ感がある」(44歳男性)
「日本人がこれほど忠実にステイホームすることに驚いた。ちょうどゴールデンウイークと重なり、外出したい時期だったにもかかわらず、自分のため、家族のため、周りの人のために我慢すること。少しでも早く収束することを願います」(44歳女性)
「守った人が多かったように思う」(57歳女性)
“自粛できるのは一部の人たちだけ”
SNSでは『#ステイホーム』というハッシュタグがよく見られるようになった。なかでも、人気アーティスト・星野源が自身のインスタグラムでリリースした『うちで踊ろう』(今回のランキングでは15位)は、たくさんの著名人がコラボ動画をアップするなど大きな話題に。しかし、安倍首相が同曲を、自宅で犬と戯れながらくつろぐ様子をアップすると批判が相次ぎ、炎上する騒ぎに。
「ステイホームは、自分に使うぶんにはいいですが、他人に強要する意味で使うと、途端に反感を買ってしまう。映画監督の村西とおるさんが、“自粛できるのは一部の人たちだけ”だと怒っていたことが印象的ですね。ステイホームできる人はいいけど、働きに出なくてはいけない人もいるんだ、って」(辛酸さん)
ステイホームへの意見は二極化したが、外出自粛を呼びかけるには便利な言葉だったのではないだろうか。
【第5位】 緊急事態宣言
私たちの生活を一変させた宣言「もう出会いたくない言葉です」
第5位は『緊急事態宣言』。4月7日に発令されたときは、関東4県と大阪府、兵庫県、福岡県の7都府県に1か月間実施というものだったが、その後、4月16日に全国へと拡大。その解除が決まったのは5月25日だった。
「人生初めてのことだった」(70歳男性)
「今まで経験したことがない未知の事態」(66歳男性)
「これにより、コロナウイルスの脅威を本格的に感じた」(76歳男性)
欧米では市民の外出を禁止し、違反者には罰則を伴うなど厳しい制限が設けられていた。なかでもフランスは、違反者には罰金、違反を4回繰り返すと半年の禁固刑が求められるなど、日本では考えられない状況だった。
「海外の状況と比べたら、日本は法的に裁かれることもないので、かなり緩かったのだと思います。緊急事態宣言を出すタイミングについても、オリンピックのことがあったから、いろいろ言われていましたよね」(辛酸さん)
この宣言が出る前と後で、対応がまったく変化した会社も多かったようだ。
「職場が休業になり、自粛生活で給料が減ったうえに、自宅にいるので食費がかさんだ」(25歳女性)
また、子育てをする母親世代から多かった声は、「子どもの学校が休校になったので毎日、食事作りに追われて大変だった」(42歳女性)と言う声も。
生活を一変させた宣言だったことには間違いない。
「私も宣言が出たあとに用事があり、電車に乗る機会があったのですが、本当に命がけでしたね。もう出会いたくない言葉です」(辛酸さん)