「だいぶ前にマネージャーから“ドラマ化されるようだから読んでみたら”とすすめられて原作本を手にしたら、すごく面白かったんです。それからずっと“いい作品だな”と思い続けていたドラマに出演できることになりました」
主演ドラマ『天気が良ければ訪ねて行きます(原題)』との縁を語ってくれたソ・ガンジュン。5人組のイケメン俳優グループ・5urprise(サプライズ)のメンバーとして'13年から本格的な演技活動をスタートさせると、またたくまに主演俳優に。日韓で“坂口健太郎に似ている”と話題になったことも。
演じた役柄との共通点は
恋愛に奥手なところ
今作で演じたウンソプは、田舎町でカフェを併設した本屋を営む、言葉数は少ないが心優しい青年。都会で暮らす初恋の相手であり、幼なじみのへウォンが帰省し、彼の本屋を訪ねてきたことをきっかけに、それぞれが持つ心の傷の理由が解き明かされていく。
「ウンソプはいい加減な表現をせず、とても慎重なところがあります。面倒見がよくて、気配りもできる。言葉で表現するよりも、温かく抱きしめてくれるようなところが魅力じゃないかなと思います」
自身と似ている点が多く、これまで演じた役柄の中でももっとも理解しやすいキャラクターだったと語る。ヒロインのへウォンを演じたパク・ミニョンとは今作で初共演した。
「ミニョンさんとは、ヘウォンとウンソプそれぞれの気持ちについてたくさん話し合いながら撮影をしました。こうしたら女性はうれしいよ、と“女性の気持ち”について教えていただいたことをヒントに演じたこともありましたね。僕自身、ウンソプと同じように慎重になってしまって、相手に積極的に近づけるタイプではないんです。でも、まったく近づこうとしないわけではないですよ(笑)。
一方的にではなく、相手も好意をもってくれているのがわかったら行動を起こします。なので、ミニョンさんが演じられたヘウォンのように積極的に正直な感情を伝えてくれる女性だと、構えずに接することができるし、ありがたいですね(笑)」
美しい景色を背景に、丁寧に心情が描かれる物語から、韓国では“ヒーリングドラマ”と愛された今作。
「今年の夏も暑いと思うので、冬から春を舞台にしているこのドラマを見ながら涼しさを感じていただけたらうれしいです(笑)。なかなか勇気が出せず、近づくことができなかった人間関係の最初の一歩を踏み出す力をくれるようなドラマになるのではないかと思います」
最後にタイトルにちなみ、いま訪ねて行きたいところを聞くと、
「バリ島にまだ行ったことがないんです。今の事態がいずれ落ち着いたら、バリで休みを過ごしたいですね。海岸沿いのホテルで、ひとりでゆっくりと過ごしたいです。最近は家で映画を見ながらビールを飲んだり、猫たちと遊んでいることが多いです。3匹とも、とても元気。いくつかあったほうがいいと聞いたので、先日、新しく猫用トイレを増やしました(笑)」
豆知識教えます!
僕、健康にとても関心があるんです。果物を適量食べるのは身体にいいのですが、たくさん食べると逆効果になってしまうことがあるってご存じですか? 韓国のお母さんたちは、よくテレビを見ながら柿などいろんな果物をたくさん食べます。そうすると腎臓を悪くすることがあるんです。腎機能を低下させるカリウムが含まれているので。どの果物もそうだというわけではないんですが、気をつけたほうがいいかもしれませんね。
カフェに行くことはある?
最近は、外出を控えているのであまり利用しませんが、もともとカフェにはよく行くほうです。本を読んだり、勉強をしたり。よく行くカフェが6か所くらいあって、お店をのぞきながら人がいちばん少ないカフェを探して入ります。僕だと気づかれないコツがあるんですよ (笑)。マスクをつけ、壁に向かってイスが置いてある隅の席に座っていると、誰からも気づかれません。
『天気が良ければ訪ねて行きます(原題)』
CSの衛星劇場にて7月16日から
日本初放送スタート。
毎週木曜、夜11時〜 ほか。
※2話連続放送
<取材/本間裕美>