最後に《複数枚買うときは会計を分ける》だが、ファンらの《オリコン対策》では1人の同時購入でカウントされるのは3枚までとされている。4枚以上を同時に購入しても、3枚分しかカウントされないという。
「売上の詳細及び反映につきましては調査協力店との守秘義務契約によりお答え出来ませんが、弊社のランキングは、個人の方による一般的な購買動向をもとに集計・発表しており、その範囲内か範囲外かを都度判断し、購入枚数をカウントしております」(広報部)
個人購入の“範囲”を出た枚数ついては、カウントから除外される場合もあるということだろう。
“握手会付き”CDは3枚まで
ちなみに握手会などの「アーティスト参加型の販売施策イベント」が付属するCDの場合、ランキングに反映されるのは「1イベントあたり購入者×3枚」といった上限が設けられているそう。ファンが言うところの“カウントは3枚まで”は、ここからきているのかもしれない。
「当然、ネット上などで共有される対策はほとんどがファンの方々が非公式に作ったものですから、全てを鵜呑みにするのはやめたほうがいいかもしれません。ですが、ダウンロード配信が当たり前の今、CD業界を牽引しているのはジャニーズやAKBグループらアイドルで、そしてCDを大量購入してくれるファンはレコード店にとっても大事なお客様。それこそ“内情”を問われたらむげにもできず、多少のリップサービスもしたくなるでしょう。オリコンにとっても、音楽ランキングは今も大事なコンテンツ。アーティストとレコード会社にレコード店、そしてファンも含めて持ちつ持たれつの関係を築いているということでしょう」(前出・音楽専門誌編集者)
贔屓のアーティストを応援したいファンの気持ちはホンモノだ。