おうちでできる、口の機能向上トレーニング

 はじめに、姿勢を正してイスに腰かけ、安定した姿勢をとる

 おなかを膨らませながら息を大きく吸い込み、口をすぼめてゆっくりと息を吐く腹式深呼吸を3回繰り返し、リラックスした状態に

《食べにくい(口からこぼれる)》

●唇:口まわりの筋肉を鍛えることで食べこぼしの改善に

「イー」と発声しながら口角を横に引く。次に「ウー」と発声しながら唇をとがらせる。 ※3回繰り返す

●頬:口まわりと頬の筋肉を鍛えられる

 頬をふくらませたり、すぼめたりする。 ※3回繰り返す

《むせやすい》

●首:首の筋肉をほぐして呼吸のコントロールと嚥下力の低下を予防

 顔を左右にゆっくり傾ける。次に首を左右にゆっくり回す。 ※3回繰り返す

●肩:肩のストレッチ&リラクゼーション効果で嚥下力の低下を防ぐ

【1】肩をゆっくり上げたら、一気に力を抜いてストンと下げる。
【2】肩を前から後ろへ3回、後ろから前へ3回まわす。 
※【1】【2】を3回繰り返す

●咳払い:吸い込む力と吐き出す力を鍛えられ、誤嚥の予防につながる

咳払いのトレーニング イラスト/アライヨウコ
咳払いのトレーニング イラスト/アライヨウコ

 おなかを膨らませながら息を大きく吸って、少し止める。「エヘン」と咳をして息を大きく吐き出す。 ※3回繰り返す

《食べにくい・むせやすい・口が渇く》

●舌:食べものをのどに送り込みやすくなり、唾液の分泌も増加する

舌のトレーニング イラスト/アライヨウコ
舌のトレーニング イラスト/アライヨウコ

【1】舌を前に出す。
【2】舌を前に出した状態のまま左右に動かす。
【3】舌で唇をゆっくりなめる。
※【1】〜【3】を各3回

●発声:食べたり飲み込んだりするときに使う筋肉を鍛えられる

 ゆっくり大きな声で「パ」「タ」「カ」「ラ」と各3回ずつ発声する。

●口開け:飲み込みに大切な筋肉を鍛える

 口を閉じた状態から、最大限に口をあける。10秒キープしたら口を閉じ10秒休憩。 ※5回繰り返し×2セット