《健康法その2. “ぴよレロ”くちトレ》
口まわりの筋肉を動かして美しい表情に
年齢があらわれやすい口もとのたるみ。口まわりの筋肉を意識的に動かす簡単トレーニングで、美しい表情と心身の健康をキープ!
最近はほぼ1日中、マスクをつけて過ごしているという人も多いはず。でも、マスクの下は無表情になりがちで、表情筋を使う機会が減少してしまうもの。特に口もとの緩みは美容と健康に悪影響が!
「実は口のまわりには、顔の筋肉の7割が集結しています。そのため、マスクをして口もとまわりの筋肉を使う機会が減ることで、顔全体の筋力低下にもつながってしまうのです」(歯科医師の石井さとこ先生、以下同)
このような表情筋の衰えは、顔の老け見えの大きな要因に。それだけでなく、口角が下がってこわばった表情になることで、暗い印象を相手に与えてしまったり、口腔機能低下のおそれも。予防策としては、毎日意識して口の筋肉を動かす習慣をつけることが、何よりいちばん効果的、と石井先生。
「口の筋肉を動かすと顔まわりの新陳代謝を促す効果が。若々しい口もとと同時に引き締まったフェイスラインが手に入りますよ」
今すぐやってほしい! 石井流「くちトレ」
●フェイスラインに効く! ぴよぴよぷーエクササイズ
口まわりやフェイスラインの筋肉を鍛える動き。唾液量アップや唇の老化予防にも効果あり。
【1】唇をすぼませて「ぴよぴよ」
頬を思い切り吸い込み、くちばしをまねて唇をすぼませる。そのまま、小鳥のように唇を上下に上げ下げ。10回やる
【2】「ぷー」と勢いよく膨らませる
大きく深呼吸して、唇をすぼませたまま両頬を勢いよく「ぷー」と膨らませる。1回やる
●ストレス対策にも! 真上耳ひっぱり
顎関節まわりの筋肉と筋膜をほぐし、ストレスの軽減や歯のくいしばり予防、むくみの解消に。
【1】両耳の上部を指で持つ
耳の上の少しとがった部分を、親指と人さし指でつまむように持つ
【2】斜め上にひっぱり上げる
指で持ったまま、頭蓋骨から離れるように斜め上へ向かってひっぱる。寝る前にするのがオススメ
●舌の老化を防ぐ! レロレロエクササイズ
舌の筋力が低下すると誤嚥の原因になるだけでなく口まわりの筋肉が緩んで顔の歪みの原因にも!
【1】舌を思いっきり出して「レ」
英語のRを発音する感覚で「レー」と発声しながら舌を思い切り出す
【2】口の中で舌を丸め「ロ」
舌を巻くように引っ込め、「ロー」と発音。このとき、舌先が上あごに触れるように意識する。1→2を10回やる
●下あごのたるみに! 下唇ふーエクササイズ
あごにあるオトガイ筋と首にある胸鎖乳突筋のトレーニング。二重あごや、首のシワ対策になる。
【1】首筋を伸ばして顔を上に向ける
胸を張って背筋を伸ばし、顔をゆっくりと上へ向け首の前面を伸ばす
【2】下唇を上に突き上げ「ふー」
深呼吸をし、下唇を上に向かって引き上げ、5秒かけてゆっくり息を吐いて首まわりの筋肉に刺激を与える。5秒×3回やる