馬車馬のように頑張るだけでいいのか
6年間の金融系会社員生活からヨガ講師を経て、ユーチューバーに転身した。
「会社員のときはバリバリ働いているキャリアウーマンの自分がカッコいいと思っていました。プライベートで遊ぶのも、仕事終わりに飲みに行くのも同僚で、会社にどっぷり。そんなときに出会って結婚した日系アメリカ人の夫(36)は、仕事とプライベートを分けていました。
夜6時に仕事が終わってジムに行ったり、資格の勉強や人脈作りをしてビジョンも持っていました。そういう彼と生活するなかで、自分は何をしているんだろう、と。視野が狭いところで生きているのかもしれない。
やりたいこともなくて、今の環境で馬車馬のように頑張るだけでいいのか、このまま走り続けるのかという迷いが出て、思い詰めるようになりました」
体調を崩したこともあって28歳のときに退社。セカンドキャリアに浮かんだのは母親の姿だった。
「夫のアドバイスもあって、何の仕事をしたいかというより、どう生きたいのかを考えました。そのときに母親みたいな生き方をしたいと思いました。
30年、フィットネスのインストラクターをやっていて、心も身体もとてもはつらつとしている。母のようにずっと好きなことをして健康で、美しくいたいというのが目標になりました」
YouTubeでは夫がディレクターという立場で支え、夫婦二人三脚で動画制作にあたる。
「夫婦で遊ぶように楽しんでいるのがベースです。それに加えて“二の腕のフィットネスダンスを作ってください”“ストレッチ動画を作ってください”などのリクエストをもとにして、動画制作をしています。まり友さんとも一緒に作っているので、その方たちのサポートなしでは成り立たないです」