こじるりの「好みのタイプ」

 その翌月には『おしゃれイズム』(日本テレビ系)で飲み仲間というSHELLY​にこんな素顔をバラされていた。

なかなかの面食いです。もうホントにね『男は顔だ』っていうのを何回聞いたかなっていう。『結局ケンカとかしてても、翌日パっと見たときに、めっちゃイケメンだったら許せるじゃないですか?』って言うんですよ

 さらに、飲んだときの小島が「女になる。絵に描いた、女の子に嫌われる女子になる」とも証言。この動画コメントが流れたあと、小島は「しゃべりすぎですね」と苦笑していた。

 というのも、彼女はかつて理想の結婚相手として田中裕二(爆笑問題)を挙げ「顔で好きになったことはない」とまで言っていた。つまり、これは営業妨害みたいなものなのだ。

 しかも、3年前には、村上信五(関ジャニ∞)とのお泊まりデートを撮られた。ジャニーズ好きというのも、女性ファンを敵に回す要素だ。また、マッチョ嫌いも含めた選り好みの激しさは、コアな支持層である男性ファンも減らすことにつながるだろう。

 そもそも、MCをやるようなタレントには「誰からも嫌われない才能」が必要。彼女はその欠落を自ら示し、他人からも示されることになったわけだ。

 この春には『ヒルナンデス!』(日本テレビ系)を降板。また『サタデープラス』(TBS系)では4月スタートの裏番組『土曜はナニする!?』(フジテレビ系)に苦戦をしている。番組出演本数ランキングでも圏外に落ちてしまった。

 こうなると頼みの綱は、大手のホリプロ所属ということ。そこを生かし、あびる優みたいに『アッコにおまかせ!』(TBS系)でもっと使ってもらうか、山瀬から『新婚さんいらっしゃい!』(テレビ朝日系)のアシスタントを譲ってもらうか――。ただ、ここへきてのキャラ変(?)は彼女が人気漫画家との結婚と引退を視野に入れているからとも考えられる。

 もともと『キングダム』の大ファンだったというこじるり。芸能界での天下獲りはあきらめてしまうのだろうか。

PROFILE●宝泉 薫(ほうせん・かおる)●作家・芸能評論家。テレビ、映画、ダイエットなどをテーマに執筆。近著に『平成の死』(ベストセラーズ)、『平成「一発屋」見聞録』(言視舎)、『あのアイドルがなぜヌードに』(文藝春秋)などがある。