「各銀行には、一律7割の債権カットをお願いすることを検討しています」
銀行に対して高圧的な態度をとるのが半沢直樹の新たな“敵”、白井亜希子議員だ。
「アナウンサーから政界に進出した女性議員で、立憲民主党の蓮舫さんを彷彿とさせる真っ白なスーツ姿。当選2期の新人ながら、国土交通大臣に抜擢されるという設定です」(スポーツ紙記者)
半沢も苦戦しそうな相手を演じるのは江口のりこ。唯一無二の存在感を発揮する名バイプレーヤーだ。
「彼女は19歳のときに役者を夢見て上京し、'99年に柄本明さんが主宰する劇団『東京乾電池』の研究生に。作品ごとに別人になりきる徹底した役作りと高い演技力で知られ、多くの作品に出演しています」(テレビ局関係者)
白井議員の後ろ盾となる箕部啓治幹事長を演じている柄本は、江口にとって芝居の師匠でもある。8月中旬、稽古場から出てきた柄本に、江口の演技について聞くと、
「いいんじゃないですか」
と即答。
─今回の演技について、何かアドバイスは?
「特にないですね。いつもどおり、普通にやってくれれば」
師匠からも絶大な信頼を得ているようだ。
そんな彼女のプライベートはあまり知られていない。
母親との奇妙な関係
「江口さんは演技することが何より好きという、生粋の役者。ドラマの休憩中にほかの出演者が子役と遊んでいるときも輪に入らず、ずっと考え事をしています。演技に集中しているんでしょうね」(前出・テレビ局関係者)
常連だったという、都内の洋食店に話を聞いた。
「週に1度、夜に1人で来て“ミックスフライ定食”を頼んでいたね。黙々と食べて帰るので、はじめは江口さんだとわからなかったけど、テレビに出ていて驚きましたよ。それで“役者さんなんですか?”って聞いたら“あ、はい”って(笑)。不思議な雰囲気の人ですよ」(洋食店店主)
まさに女性版“孤独の”グルメということなのだろう。そんなミステリアスさは、母譲りなのかもしれない。
「江口さんのお母さんは“ルビー・ラクシュミー”という名前で、占い師として活動されていますよ。夫の急死をきっかけに'02年ごろから占いの道に進み、娘の後を追うように兵庫県から上京したそうです」(前出・スポーツ紙記者)
昨年7月に『婦人公論』のインタビューで、江口は家族について語っていた。
《私が女優をしていることに対する家族の反応ですか? 何もないです。(中略)母からも「この前のドラマ観たよ」と連絡をもらったことは一度もありません。そもそも東京に行くと言った時も「あっそう」という感じでしたから》
淡白な関係に見えるが、実際はどうなのか。8月中旬の夜、都内で仕事を終えた母親を直撃すると、
「お互いの仕事がありますので、別々で頑張るために干渉しないようにしようと娘と約束しているんですよ」
仲が悪くて隠しているわけではないようだ。その証拠に娘が出演するドラマはしっかりチェックしているという。
─娘さんとは、定期的に会ってますか?
「もちろん! 親子ですもの。この前も食事をしましたよ」
母の占いでは、“娘の女優人生は順風満帆”と出ているに違いない。