多部未華子主演のドラマ『私の家政夫ナギサさん』(TBS系)が、社会的ブームを巻き起こしている。
「初回の見逃し配信は、1週間で220万回再生と同局の記録を更新。また、初回の世帯視聴率は14・2%で、8話までの平均視聴率は14・4%と、2014年からスタートした火曜ドラマ枠で、あの『逃げるは恥だが役に立つ』や『恋はつづくよどこまでも』を上回り、歴代最高記録となっています」(テレビ誌編集者)
原作は、電子書籍サイトで連載されているウェブ漫画。知名度の高い作品ではなかったこともあり、放送前の期待度は決して高くはなかった。ダークホース的な存在ながら、たちまち人気に火がついたのは、“スーパー家政夫”を演じる大森南朋の存在が大きい。
「多部さん演じる仕事はできるが、家事が苦手なヒロインを優しく包み込むような大森さんの演技に、SNS上では“癒される!”という声が殺到しています。ハードボイルドな役柄を演じることが多かっただけに、これまでのイメージとのギャップも人気の理由ですね」(同・テレビ誌編集者)
「ナギサ」は大森ではなかった
最終回を前に早くも“ナギサさんロス”の声が上がっているが、実は別の俳優が演じる可能性もあったという。
「大森さんのほか、遠藤憲一さんもキャストの最終候補に挙がっていたんです。ドラマ版では子犬のような可愛らしい表情で完璧に家事を行う“ザ・癒し系”のナギサさんですが、原作ではもう少し仏頂面でおじさん度が高めのキャラクターとして描かれています。そのため、原作の雰囲気に近い遠藤さんとかなり迷ったと聞きました」(芸能プロ関係者)
遠藤といえば強面の風貌ながら、昨年放送されたドラマ『私のおじさん~WATAOJI~』(テレビ朝日系)では妖精のおじさん役を演じるなど、キュートな演技にも定評がある。
「プロデューサーは、よりギャップの出る俳優に演じてほしいという狙いがあったようで、これまで可愛い役とは無縁だった大森さんに決めたとか。その狙いが見事にハマったのだから、さすがですよね」(同・芸能プロ関係者)
ナギサ役の候補に遠藤が挙がっていたことについて、TBSに問い合わせたが、
「番組の制作過程については従来お答えしておりません」
とのことだった。今では大森以外考えられないナギサさんだが、撮影現場でも役柄のような周囲の癒しとなる存在だったとか。
「多部さんがNGを出したときも、大森さんがからかうなどアットホームな雰囲気の中で撮影が進められました。笑顔が絶えない空気感が作品に反映されたことも、ヒットした理由かもしれませんね」(制作会社関係者)
続編があるなら、ナギサさんのライバルとして遠藤が登場するという展開で決まり!?