熟年離婚の可能性は?
離婚危機については懐疑的な見方をする。
「安倍さんは第二次政権の直前、昭恵夫人から“もう、やめておけば”と言われたのに再登板を決めたんです。ファーストレディーではなくなる昭恵夫人が多少好きなことをやったとしても、口を出しにくいでしょう。離婚はないはず。あの夫婦の場合はパフォーマンスではなく、本当に仲がよくて手をつないでいるんですから」(同・前)
前出・須田氏も「離婚はないと思いますよ」として次のように話す。
「子どもがいないこともあって、安倍首相は“子どもを見守る”ような眼差しで昭恵夫人を見ているんです。ちょっとやそっとで腹を立てないし、天然な性格も好きみたいですね。嫁・姑関係は悪いけれど、夫婦仲は悪くない」
一方、前出の政治記者はこう指摘する。
「自分で蒔いた種なのに昭恵夫人は森友問題で何も説明しようとせず、逃げの一手だった。安倍首相が辞めたあとはそんな姿勢は通用しなくなる。そこまで守られる存在ではなくなるし、そのわりには公の場に出たがる人だから、講演で聴衆などから“いまならば話せますよね”と説明を求められる状況は嫌だろう」
森友・加計問題や桜を見る会など「政権の私物化」が顕著だった安倍政治が終わる。
辞任表明会見で、記者からその点を突っ込まれた安倍首相はこう答えた。
「私は私物化したつもりはまったくない。説明ぶりについては反省すべき点もあるかもしれない。誤解を受けたのであれば反省したい」
本当に反省する気持ちがあるならば、退任後、国民が納得できるよう丁寧に説明し直せばいい。
それは昭恵夫人も同じことで、もし熟年離婚というかたちであいまい決着させようとするならば、とうてい許されないことだ。