社長との出会い
「僕らくらいの年齢になると、夢を追い続けることも素晴らしいことですけど、同じくらい家族も大切だし、今後の人生に慎重になるのも当たり前。僕にも妻子がいるからこそ、ATSUSHIの気持ちも、40手前で夢を追う夫がいる奥さんの気持ちも、よくわかったんです。だから、送り出すことに決めました」(OSA)
4人でのL・Fは終わり、3人で再出発となったものの、先が見えない日々が続いた。手探りで進む日々のなか、ある日、彼らを大きく変える出会いが訪れる。
「今の事務所の社長が、偶然僕らのライブを見てくれていて、ライブ後“純烈のライブを見に来なよ”と誘ってくれました。後日、純烈さんのライブを見に健康センターに足を運ぶと、そこで社長から“君たちもこういう場所で歌ってみない?”という提案をいただいたんです」(YOUSUKE)
「正直、最初は乗り気じゃありませんでした……。でも、純烈さんのライブを見て、一気に気持ちが変わったんです。お客さんの熱気や会場の一体感が素晴らしくて! 」(GACKY)
「現場で一緒になったとき、小田井(涼平)さんに“君ら意外に年いってるんや~”と声をかけてもらって。とてもうれしかったですね」(OSA)
ライブハウスと健康センターを股にかけて活動し始めたため、ファン層の幅も広がった。1年半が過ぎたころ、ついにメジャーデビューが決まる。しかし、複雑な思いを抱えていた。