9月末での退社が発表された、日本テレビの青木源太アナウンサー。9月3日には自身のツイッターで「10月から新しい道に挑戦します」と報告し、同日放送の情報番組『バゲット』でも、「14年半お世話になった日本テレビを退社し、フリーのアナウンサーとして活動してまいります」と語っていた。さらに、4日には新垣結衣らが所属する芸能事務所・レプロエンタテインメントへの所属が報じられた。
「独立の真意はわかりませんが、男性アナの場合には、デスクなどの管理職になっていくよりも現場に出たい、または局の顔のような人気アナの場合には、より活躍したいという野心がある場合が多いと思います。
青木アナはソフトな物腰と、端正な顔立ち、SNSでの発信力、そして何よりジャニーズ愛が強すぎるアナとして視聴者に親しまれてきました。それがいい方向に活かされれば、フリーとしての滑り出しは順調にいくのではないでしょうか」
と、あるテレビ局関係者は言う。青木アナのジャニーズ好きは有名で、趣味はジャニーズの曲だけを歌う“ジャニカラ”と公言し、座右の銘もV6の名曲「Can do! Can go!」だとしていた。ジャニーズ知識が豊富なため、「ジャニーズサイドが歓迎すれば、関連の番組やイベントなどのMCなどへの需要はあるのでは」と、前出の関係者が付け加える。
フリーでも“ジャニーズ好き”路線で?
しかし、そのジャニーズ愛が、一部では敬遠されることもあったというのはテレビ誌記者。
「はじめは男性の熱狂的ファンということで注目されていましたが、ジャニーズなら誰にでもキャーキャーと応援し、距離が近いとうざがられたこともありました。また'19年1月に嵐が活動休止の記者会見を開いた際に、青木アナが質疑応答で涙を流しながらメンバーに質問している姿にドン引きした、という声も多数ありました。
今後、ジャニーズ関連の番組にレギュラー出演するとなると、敬遠するファンもいるのではないでしょうか。今のジャニーズは、メンバー内で十分進行できるスキルを持ったタレントがたくさんいますしね」
この、“青木アナ=ジャニーズ好き”という、あまりにも強いイメージが、足枷になってしまう可能性もあるのではと、前出のテレビ局関係者は言う。
「悪く言えば、ジャニーズ好きという以外、お茶の間に知られている要素が薄い。MCを担当していた『バゲット』も関東ローカルですし、誰もが認識している番組への出演も少ない。つまりジャニーズ関係なく『青木アナ』の顔と名前がどこまで需要があるかですね。報道のイメージも薄く、キャスターとしての実力も不透明の中で、同じ日テレの先輩で、で活躍する福澤朗や羽鳥慎一のようになれるのか」
10月からの「新しい道」が「いばらの道」にならぬよう、ジャニーズの話題抜きでの活躍も、楽しみにしたい。
〈取材・文/渋谷恭太郎〉