馴れ初めは議員秘書時代
静岡県清水市出身で昔からショートカットだという真理子さんとの馴れ初めは、秘書時代に遡る。事務所へ手伝いで来ていた5歳年下の真理子さんに、菅氏はひと目惚れしたという。
「清楚で周りに気遣いができ、菅さんと同じく贅沢もしない。夫を国に捧げたという気持ちで、家庭を守っていらっしゃいます」(田野井議員)
夫へのサポートには余念がなく、過去に夫が激太りしていた時期には、
「真理子さんが毎朝、手作りのスープカレーを食べさせ4か月で76キロから62キロへとダイエットを成功させました」(齋藤さん)
3人の子どもを授かった夫妻だが、政治に邁進し子育てに参加する時間もない夫を支えながら、子どもを育てた。長男は一時、父の秘書を務めたが、世襲制に批判的な菅は地盤を継がせる気はなかった。
真理子夫人の評判は秘書からもよく、かつて菅官房長官のもとで秘書を務めた横浜市議会の遊佐大輔議員(39)は、
「真理子夫人は本当に優しい。“いつも菅のためにありがとう”“菅に怒られてない?”と声をかけてもらいました」
と夫人の人柄に太鼓判を押す。お騒がせアッキーとは大違いのようだ。出しゃばって表に出ることは決してなく、夫に尽くしてきた。
田野井議員が夫婦の義理人情の厚さを感じさせるエピソードを明かす。
「17年ほど前ですが、私の妻が亡くなったときに、菅さん自身の選挙中にもかかわらず、2日にわたって夫婦で葬儀を支えてくださった」
さらに、公務で夫が不在のときには、夫人が後援会でスピーチをすることもあるそうだ。
「本人に代わってあいさつをする。内容は非常にシンプルだけれども、人の心を打つ話ができる方で、地元でも信頼されています」(齋藤さん)
フェイスブックでたびたび不適切な投稿をして物議を醸した昭恵夫人とは、発信力にも違いが見られる。
日ごろの努力のかいもあり選挙にはめっぽう強い菅官房長官だが、それでも……。
「選挙前になると真理子夫人は今でも、震えて泣きそうになりながら“主人が落ちたらどうしよう……”と青白い顔で不安そうにしているんです」(遊佐議員)
長年、夫を支えてきた真理子夫人。これまではあまり公の場に姿を見せなかったが、
「ファーストレディーになれば外遊の際などメディアに露出する機会もあるでしょう」(前出・有馬さん)
日本中で注目を浴びる今、内心では震えて泣きそうになっているのだろうか……。