堅実な向上心の塊
それに火遊びをする銀行マンだって珍しくないという。
「ほかのお店のママから聞いた話ですが、お店の女の子に夢中になり、夫婦の貯金をすべて使ってしまった方がいたそうです。愛人につぎ込む方もいらっしゃいますよ」
“愛人になってくれ”と迫ってきた銀行マンもいた。
「お店で何百万も使っているから付き合えるだろうって。私は愛人になるのは絶対に嫌なので一切お断りしております。それに怒って帰られる方もいました。銀行マンはまじめがゆえにお金を使えば使うほど相手が自分のものになるんじゃないかと理想を抱いている人も多い印象です」
“銀行マンの愛人になりたい”と銀座で働く女性もおり、『半沢直樹』ではなく、昼ドラマのような修羅場に発展することもある─。
「昔、スタッフとして勤めていたお店で起きたことです。お店のママがある銀行の役員と不倫関係にあり、奥さんが包丁を持って乗り込んできたことがありました……」
不倫は社内でも……。
「“部下と”“結婚していた女性と一緒になった”という話も聞きますよ」
銀行マンたちもドラマ『半沢直樹』には感化されており、ちょっとしたブームにも。
「みなさん、大和田取締役の“お、し、ま、いDEATH”がお気に入りでまねしがちなんです。“お、か、い、け、い、DEATH”なんて言う方もいます。
銀行ではまじめ一筋。でもお店では変わるんですよ。それに付き合わされる私たちの身にもなってほしい。1日何回も聞かされるんですから」
作中のセリフを覚え、銀座で披露して喜ぶ銀行マンは少なくないという。
もうひとつが「ケチな顔」。合コンでは女の子ともキッチリ割り勘、飲み会では部下にも出させる上司もいるようだ。