ただし、顧客の中にはリアル『半沢直樹』の姿もある。
「お連れさまとしていらっしゃいますが、まじめで向上心の塊みたいな方です。そういう方はご自身ではお金は使えないので銀座ではあまり……。
銀行を変えたい、と熱く語る方もいますよ。ただ、偉くなって愛人を何人も囲うことが目標の方も……」
女性にだらしなく、ケチな「夜の顔」を見せる人の一方で、妻へのプロポーズやなれそめを自慢する「愛妻家の顔」を披露する人も少なくない。
ときには銀行での顔をキープ、ドラマみたいなやりとりだって繰り広げられている。
「内容は明かせませんが、翌日のニュースになるようなお話をされている場に同席することはよくあります」
ドラマで描かれる役員会議や定例会などの後に、中野渡頭取は側近らと銀座に足を運んでいるだろうとりえ子ママは推測する。現在放送中の『帝国航空』の再建をめぐる話だって舞台を会議室から銀座に移し、『夜の会議』を繰り広げているのかもしれない。
「私としては大和田取締役と半沢さんが銀座で飲み歩いてベロベロになるシーンがあったらうれしいです。銀座の活性化にもなると思います」
半沢が役員、頭取に出世したとして、彼は銀座で夜の顔を披露するのだろうか?
「奥様の花(上戸彩)さんも堅実的な方ですし、半沢さんは銀座には来なさそうです。とても来ていただきたいのですが、現在のご自身のポケットマネーでは厳しそうですし、私たちのお店に来ていただくには100倍は頑張る必要がありそうですね」
話を聞いたのは……●高嶋りえ子ママ●銀座クラブ高嶋など銀座4店舗、都内10店舗を経営。(R)銀座高嶋化粧品も自ら研究、開発。ブログも毎日更新