キムタク&工藤静香が作る“高級鍋”
現場にラーメン店の屋台を入れたり、高級弁当を差し入れたり。その中でも、飛び切りゴージャスな差し入れをしたのは、'15年に公開された『HERO』(フジテレビ系)の劇場版2作目のクランクイン初日。
「木村さんが神戸牛1頭、そして全国から特産品の食材を集めて、撮影所に持ってきたんです。妻の工藤静香さんも一緒に来ていて、その食材を使った木村家特製の鍋をスタッフ全員に振る舞いました」(ドラマ制作スタッフ)
その費用は300万円とも言われている。とあるテレビ局関係者はこう話す。
「何でもかんでもお金をかければいいってものではない。撮影場所や状況を考えないと、かえって迷惑になりますから」
木村の鍋は炊き出しのように配るものなので、
「1日じゅう、車両移動がなく、ひとつの場所でどっしりかまえて撮影する日を選んだんだと思います」(同・テレビ局関係者)
堺同様、木村も“ちょい”気遣いのある大盤振る舞いで現場を盛り上げていた。
「昭和のスターたちの差し入れは本当に豪快でしたね。今よりギャラも破格だったこともあってか、主演クラスは当然のように行っていた。だから、今のようにニュースにもなっていなかったね」
と話すのは、芸能レポーターの石川敏男さん。特にすごかったのは、石原軍団。彼らの差し入れといえば、『おはぎ』が有名。1回に100箱、合計500個は購入していたという。
「毎年、記者などマスコミ関係者を集めて餅つき大会をしていたんだけど、参加者ひとりひとりに“お年玉”として1万円を配っていましたね。差し入れとは違うけど、ひと晩で数百万円配っちゃうんだからすごいよね(笑)」(石川さん)
そんな豪快な昭和のスターたちが一堂に会したドラマ『やすらぎの郷』『やすらぎの刻~道』(ともにテレビ朝日系)では、差し入れ合戦が勃発。
「加賀まりこさんはラーメンのケータリングを差し入れ。店の名は『でびっとらーめん』。出演していたデビット伊東さんが経営するラーメン屋さんで、加賀さんに頼まれて伊東さん本人がスタッフに振る舞っていました」(現場スタッフ)
一方、『やすらぎ』出演者の浅丘ルリ子は、
「スタッフと顔を合わすたびに、おつまみ系の“お菓子”をご自身で配られていました。もらったスタッフは恐縮して、食べるのがもったいないとこぼしていましたよ」(同・現場スタッフ、以下同)
お菓子とはいえ、スターからの手渡しはある意味、もっとも豪華かも!?
『やすらぎ』メンバーの中でも差し入れのこだわりが群を抜いていたのが、石坂浩二だ。
「マグロの解体ショー、吉野家の移動販売車、『野毛山カレー食堂』というカレー屋さんのキッチンカーもスタジオに呼んでいました」
『完熟トマトのチキンカレー』など、3種類から選べたという。常にアップロードし続けている石坂の差し入れ。ついには、こんな“変化球”まで登場。