「実はコロナの影響で病院の面会ができなくなり、今年の3月以降、妻に会っていないんです」
本誌が取材したのは8月末。半年間、妻の顔を見ていなかった。
「病院から教えてもらいましたが、今は寝た状態ではなく、座ってご飯を食べるリハビリをしているそうです。信じられませんが、“爆食い”しているみたいですよ(笑)。耳は聞こえるので、私の声を録音したボイスレコーダーを渡して、少しずつ聞かせてもらっています」
年明けにはしゃべりの訓練もできる
長らく妻への面会が叶わなかった源さんだったが、9月2日、久々の許可をもらうことができた(しかし、院内でパソコンを通じたオンラインでの対面)。
20分ほどの再会を終えた感想を聞くと、
「声は、うなり声くらいなら出せるのですが、会話はまだできません。10月くらいからのどのリハビリを始めるので、うまくいけば年明けにはしゃべりの訓練もできるかもしれませんよ」
そこまで回復すれば、自分で意思表示もできるようになる。待ちに待った、8年ぶりの「夫婦の会話」が実現するかもしれない。
第一声ではどんな声をかけるのか?
「“よし! よく戻って来てくれたな。全部聞こえてたろ、この野郎め!”と声をかけます(笑)」
もともと海の近くに暮らしたいという佳那の要望で、熱海に引っ越したという2人。退院後は現在の東伊豆の自宅を離れ、かつて2人で過ごした熱海に戻って、のんびり暮らすつもりだという。
夫の長年の懸命な看病が引き寄せた、佳那晃子の奇跡的な回復。
無事にリハビリ生活を乗り越えて、早く元気になった姿を見せてほしい。