お笑いコンビ「トレンディエンジェル」の斎藤司が、番組収録中の事故で大ケガを負ったことがわかった。

「10月8日に群馬県内で行われたフジテレビ系の『でんじろうのTHE実験』のロケで、“エアバッグをお尻の下に敷いて爆発させた風圧で身体を浮かせる”という企画でした。スタッフによる検証実験では30㎝ほどだったのが、斎藤が臨んだ際には1m以上も浮かび上がり、そのまま落下して身体を強打したのです」(スポーツ紙記者)

 すぐに病院に搬送された斎藤は、右手首の捻挫と背骨の圧迫骨折で全治3か月と診断された。現在はコルセットを装着してスケジュール通りの仕事をこなしているという。

 彼の妻のブログによると、斎藤は怒るでもなく、逆に《スタッフさんに申し訳ない》と番組と関係者を気遣っているという。一方のフジテレビはというと事実を確認し、「誠意をもって対応してまいりたい」と謝罪したのだった。

フジテレビの番組における事故と言えば、1998年の『めざましテレビ』で避難器具の体験レポートをしていた菊間千乃アナが、5階から転落した事故が思い出されます。命こそ助かったものの腰椎などを骨折する、完治まで1年を要する重傷を負いました。

 また1993年の『ウッチャンナンチャンのやるならやらねば!』では、ゲスト出演していた香港の人気ロックバンドメンバーが撮影セットから転落して頭部を強打。病院に緊急搬送されるも後日、帰らぬ人に。番組は打ち切りとなったのです」(前出・スポーツ紙記者)

 さらに遡ること1991年、ダウンタウン松本人志も同局の事故に巻き込まれて大ケガを負った過去がある。今年8月23日放送の『ワイドナショー』でも、番組収録のトラブルをテーマにトーク展開があると、話を切り出した。

《オレ、この局でやらされた、あれやわ〜。あれは一番きつかったよ。“なんだろうくん”のメークをさせられて、いろんな謎にチャレンジするの。事故った瞬間に出てくるエアバッグ(が開くのを、顔を間近に出して)を待てと》

顔面血だらけになった松本

『ごっつええ感じ』放送スタート後すぐに起きた、いわゆる“エアバッグ事件”ですね。視聴者からの素朴な質問にダウンタウンの2人が身体を張って答えを導き出す企画で、この時まだ珍しかった“エアバッグがどのくらいの衝撃で作動するのか”を実証するものでした。

 最初はハンマーなどで車体を叩くも全く反応せず、最後に巨大丸太をぶつけると見事にエアバッグが作動。ところが、次の瞬間には浜田(雅功)さん1人の絵に切り替わり、そのまま松本さん抜きでコーナーを締めてしまったのです」(放送作家)

 それもそのはず、エアバッグ作動時の摩擦熱と衝撃をモロに受けた松本の顔は、火傷を負って腫れ上がり血だらけに。そんな顔面を公共の電波に晒すわけにはいかず、何事もなかったかのように番組を終わらせたのだった。

事故後には、周囲には見られないように顔を隠して病院へ向かい、結果は軽度の火傷だったそうですが、しばらくは顔もろくに洗えない日々。松本さんは事故が起きた時、“もう、テレビに出られない顔になってるんじゃ”と、本気で心配したそうです。

 今でこそ、ネタとして笑い飛ばしているエアバッグ事件ですが、まだ若手だった当時は“スタッフは完全に信用したらアカン”と心に刻んだのだとか。それでも、お蔵入りも検討されたV(VTR)ですが、松本さんは“できるところまで放送してや”と流石の芸人魂でしたね」(前出・放送作家)

 フジテレビは、スタッフを気遣った斎藤の心意気に応えた番組作りをしてほしい。