“好きなことをやらせたい”というお気持ち
一方で、前出の宮内庁関係者は『農大一高』が本命だと豪語する。
「『東京農業大学』は、10年以上前から秋篠宮さまが客員教授を務められています。
殿下が講義などで訪問されるたびに、管轄の警察署が稼働しており、皇族の受け入れ態勢が整っていますし、お父さまから『東農大』に関するお話を聞いているでしょうから、自然と悠仁さまの同校への進学意欲も高まっていると思います」
宮内庁OBで皇室ジャーナリストの山下晋司さんも、『農大一高』への進学を有力視する。
「秋篠宮殿下は東京農業大学の客員教授ですから、学校側は皇族の警備などについてはよく知っているでしょう。同じ敷地内にある『農大一高』もその点は問題ないと思います。学校側としても、将来の天皇である悠仁親王殿下のご入学は歓迎するでしょう。
悠仁親王殿下は、秋篠宮殿下と同様に生物に対するご関心が強いようですから、この分野をライフワークにされるなら、いい環境だと思います」
前出の小田部教授も、次のように続ける。
「皇族が通われる学校は、偏差値が高ければいいというわけではありません。これまでの天皇陛下は、生物学を研究されていた方が多いです。
悠仁さまも高校や大学の段階で関心が高く、将来のライフワークとなりうる分野を学べる環境が望ましい。そうした同じ分野を研究するご学友をつくることができる学校を選ばれることは、悠仁さまにとって有意義だと思います」
これまで悠仁さまの“帝王教育”を担われてきた紀子さまからすれば、希望され続けてきたとされる『筑波』ではなく『農大一高』へと進学されることに、複雑なお気持ちを抱かれることだろう……。
「秋篠宮さまは、上皇ご夫妻から“好きなことをやらせてもらえた”という思いが強く、お子さま方の自主性を重んじていらっしゃるのです。
眞子さまと佳子さまも、大学は学習院ではなく、ICU(国際基督教大学)を卒業されたのは“ICUに行きたい”という意思を尊重された殿下のスタンスがあらわれています。
悠仁さまに対しても“好きなことをやらせたい”というお気持ちが強い一方で、紀子さまは納得しづらい部分があるといいます。
悠仁さまを東大進学者の多い“『筑波』になんとしても進学させたい”と、お考えになっている紀子さまは、殿下と対立しているようなのです」(秋篠宮ご夫妻の知人)
一般家庭でも起こる“お受験問題”は、皇族方にとっても例外ではないようだ……。