苦境の子どもたちを救う
世話焼きおばさん再び
そんな自身の気持ちを落とし込みたいと臨む、主演ドラマ『さくらの親子丼』。
児童虐待、育児放棄、貧困。行き場のない子どもたちに、食べることを通じて見守り、愛情を注ぐ九十九さくらを2年ぶりに演じるシリーズ第3弾。コロナ禍のニュースでも、子どもたちの環境が厳しさを増していることが伝えられている。
「悩みを抱えた子どもと、力になり支えたいと思っている大人たちを描いたリアリティーのあるドラマ。心が疲弊している今の時代とも通じる作品になっていると思います」
息子を亡くしたさくらは、子どものために尽くす“世話焼きおばさん”。
「いろんな人と交わることで、正義だけがすべてじゃない。自問自答しながら模索しているさくらの姿は私自身と一緒で、公私ともに成長させてくれる役だと思っています」
宝塚退団後は、映画やドラマでキャリアウーマンを演じることが多かったが、最近は“等身大”の役も増えた。
「退団から20年以上たったからなのか、情報番組(『白熱ライブ ビビット』)をやったからなのか、年齢のせいなのか、いただく役柄がだんだん変わってきました。以前の生活感が見えないような役より、自分にとっては鮮度があり、その反面、役に対して細かく咀嚼するには、どうしたらいいだろうと。
(ほかの役者さんは)若いころにやっていたようなことを、いくつになっても模索していますが、役者として苦しくもいとおしい時間にもなっています」
コロナ禍での悲しい経験と模索、大きな糧になると信じたい。
簡単&時短を会得!
ステイホームで料理が上達したという真矢。「デミグラスソースを作りましたが、大変だったので2度とやりません(笑)。いろんなものを作りましたが、手の込んだものより、うなぎときゅうりの酢の物や野菜やきのこのマリネといった簡単で素材が少ないもののほうが(夫に)好評でした。時短で美味しいレパートリーが増えました」
オトナの土ドラ
『さくらの親子丼』
(フジテレビ系毎週土曜夜11時40分~)
民間子どもシェルターで働くさくら(真矢ミキ)が、傷ついた子どもたちのために奮闘する。新川優愛、山崎静代、名取裕子らが出演