「新型コロナウイルスの影響でアルバイト先の飲食店が休業になって、収入が途絶えてしまった……」
などと犯行の動機を供述している容疑者だが、だからといってあまりに身勝手で無謀な事件を起こしてしまった。
身勝手すぎる容疑者の犯行動機
10月15日の夜9時ごろ、東京・北区のアパートから出火。消防車など29台が出動したが、2階建てのアパートなど約150平方メートルを焼いて、4時間後に鎮火した。
この火事で、アパートに住む小野豊さん(70)が死亡し、3人が重軽傷を負った。
「2階から飛び降りた人が足を痛めたのか、近くにうずくまっていました」(近所の主婦)
灯油を頭からかぶったアパートの住人・金田一淳悦(59)容疑者も、放心したように近くで腰かけていたという。
「先のことを考えると絶望感しかなかった。灯油を自分でかぶり、(死のうと思って)ライターで火をつけた。こんな大事になるとは……」
そう認めたため、現住建造物等放火の疑いで現行犯逮捕された後、殺人容疑でも逮捕、送検された。
自暴自棄というより、困窮に耐えかねての犯行だったようだが、金田一容疑者はどんな人物なのか──。