超・年の差婚も普通の時代に
平成28年度の厚生労働省「婚姻に関する統計」によれば、妻が年上の場合、平成7年では20%を超える都道府県が7県あったが、平成27年ではすべての都道府県で20%を超え、その割合が上昇しているほど。一方、夫が年上の場合、平成7年は全国で64・4%だったが、平成27年は55・0%と9・4ポイントも低下。この20年間で年上女房が増加していることがわかる。むやみにバッシングされた、ルミ子と賢也は「お気の毒」というしかない。
写真ページの一覧表を見てもわかるように、年の差婚は圧倒的にうまくいっているケースが多い。
「有名芸能人同士というパターンも多いですが、芸能界はデビューのタイミングが違うから、完全な年功序列でもない。年の差があっても、芸歴は年下の配偶者のほうが上、なんてパターンもザラですから、年齢が考慮されやすい一般人的な価値観と違うのでしょう」(渡邉さん)
だが、中には悲惨な例もある。
「磯野貴理子は、前夫から『子どもが欲しいから』と言われたとも、夫の金遣いの荒さに堪忍袋の緒が切れたとも言われています。木下優樹菜にいたっては、芸能界を引退するまでの事態に発展している。のっぴきならない事情があれば、離婚もやむなしということ。芸能人の結婚はイメージに直結する。それを脅かす状況になれば、年の差も関係なくなる」(渡邉さん)
また、高橋ジョージと三船美佳、堺正章と岡田美里のように、年上夫の締めつけに、自活力のある妻が反発して仲が悪くなるパターンもある。
「離婚が、昔のように社会的な重荷になっていないといった時代の変化もあるでしょう。また、仮に別れることになっても、自分は相手よりもはるかに若く、やり直しもできる。そのため、興味本位で結婚する人がいても不思議ではない。これは芸能人に限った話ではなく、経済的に安定している年上と、対価としてサポートをする年下が結婚する、そういった年の差婚が増えてくるのではないか」(山下さん)
人生100年時代。だからこそ、超・年の差婚は、新しい時代の結婚のロールモデルになってもおかしくない。